脳内モルヒネ

平成8年
皇太子妃誕生日会見
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h08hn.html

(一部分)
記事そのものにつきましては,私の分からない言語で書かれているものもあるわけでございますから,
すべての内容を承知しているわけではありませんけれども,日本の社会ですとかそれから皇室,
それから宮内庁の在り方,そして私自身について様々な考え方が示されていて,
一部は考える材料を与えてくれるものもあるのでございますけれども,全体として見ますと,
どうもある一つの側面なり一つのテーマというものを強調し過ぎるあまり,
何か少し事実にはないようなことを事例として挙げていたり,
それからまた極端な結論というものを導いたりしているような例が見られるような気がいたします。
中に例えば「私の姿を見られるのは,列車や車に乗る時だけになってしまった」ですとか,
それから「公の場にはほとんど姿を見せない」といったものもあったようですけれども,
本当にそうでしようか。そういうのを少し極端にすぎないでしょうか,という感じがいたします。
それからまたもう一つ,私が鬱(うつ)状態にあるんではないかというような
書き方をしているところもあるようなんですけれども,
今,脳内モルヒネとかというものがちょっと話題になっているようですけれども,
そんなものも私の場合,それなりに出ているのか鬱(うつ)状態とかそういうことは全くありませんので,
どうぞそういう心配はしていただかないようにというふうに思います。




栖原憲司のつぶやき試論(ネット記事)
http://homepage1.nifty.com/manyapage/parque/hito/suhara.htm

九三年、キャリアウーマンの最高峰と目されていた小和田雅子嬢(当時二九歳)が
皇太子との婚約記者会見の時に「お好きな飲み物は」と言う質問に対して
「ワインが判るようになれたらと思います」と答えたのは印象的だ。
その後のワインブームやソムリエブームを考えると一種黙示的だったということもある。
しかし彼女の存在とこの言葉には、有能なそして前途あるキャリアウーマンの
限界と挫折とを感じてしまうのだった。
そして今年、やはり記者会見で「脳内麻薬が・・」と
ベストセラー「脳内革命」の受け売りを口にしたとき、
本格的にこの人の挫折ぶりが明らかになったのである。
何のことかひとことで言ってしまうと、
「この人には専門教育やブランド知識はあったかもしれないが、教養や文化はなかった」ということだ。
脳内麻薬なんて基礎的な科学的知識があれば真に受けるはずのないトンデモ話なのだ。
彼女はそんなことも知らないでおしゃれで立派なキャリアウーマンだったのである。
雅子嬢はそんな日本の教育システムの頂点にいたわけだ。
「教養や文化がない」彼女とはこういう人なのだ。
難しい試験を経て高度な教育を受け、さらに困難な試験を受けて就職し、
外国でも勤務し、ブランドファッションにも精通し、
とこれだけでも世間的には立派に見えるわけなんだが、
その一方で、科学のことがわからなくても大丈夫で過ごしてきたから
あんなトンデモ本に引っかかってしまうし、古典など読まなかったからロクな和歌も書けないし、
良い成績をあげることだけを目的に三〇年近く生きて来たせいで、
今なにをしたらいいかわかんないのである。


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