才女もやはり現代っ子



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才女もやはり現代っ子
プリンセスの素顔

ディスコ米仕込み
職場に愛犬の写真

「踊りがうまいんですよ。小刻みに体を動かして踊るんです。
いつもはクールな人なのにびっくりした。米国仕込みなんですかね」
と話すのは雅子さんが外務省に入って最初に配属された国際機関二課時代の同僚。
同課の課内旅行で箱根に行った時、ホテルのディスコで見よう見まねで
音楽に体を合わせるだけの同僚をしり目に、雅子さんは激しく踊ったという。
職場ではプライベートな話はあまりしない雅子さんだが、犬の話は別。
同僚らとの食事の時などには自宅で飼っている愛犬「チョコラ」と遊んだ話などをよくし、
机の上に愛犬の写真をいっぱい飾っていたこともあった。

ユーモアで取材記者たちをけむにまくこともあった。
外電記事を持って事実関係を確認に来た外務省担当記者に
「I HAVE NO IDEA」(わかりません)と答えたり、
お妃取材で自宅に電話した米国人記者には流ちょうなイギリス英語で応対したこともあったという。
日米半導体交渉などハードな仕事が続いた北米二課では連日の徹夜に
弱音を吐いたことはなかったが、疲れからか、たまには昼間の会議で居眠りを
することもあったといい、スーパーレディもやっぱり「一人の女性」だった。

修学旅行で夜更かし
「修学旅行の時、四時半まで起きていたのが忘れられない。
おかげで朝、日の出は見られなかったけれど、とても楽しかった!」
雅子さんは昭和五十一年三月、田園調布雙葉学園小学校を卒業した。
その時に文集に、雅子さんは思い出の1ページをこう書いている。

この紹介とは別に文集に載せた文の題は「クラブ」。
「六年間の思い出といえば、修学旅行、林間学校、遠足、運動会など、たくさんあります」と書き出し、
生物部のクラブ活動で「コジュケイ」のはく製を作ったことが「印象に残った」と、つづっている。
その鳥は、学校の窓ガラスにぶつかって死んだことを紹介。作製作業の過程を細かに記し、
最後に翼の一つを先生が切り落として失敗してしまい「とても残念!」と結んでいる。
冷静な目で観察し、リアルな描写は、十二歳の少女が書いた文章とは思えない。
作業の様子が一つひとつ手にとるように伝わってくる。
作文の右横余白にトランプの「クイーン」を描き、
雅子さんの頭文字の「M」が。当時は全く予想もしていなかっただろうが、
将来の「お妃」を暗示しているかのようだ。
中学三年A組の卒業文集「赤ずきんちゃんの子ども達」では、
好きな曲は「自分で三味線をひきながら歌うのが最高よ!」とおどけ、
「先生方のお好きな食べ物」を想像して列挙するなど、ちゃめっ気たっぷりに書いている。
また二、三年の二年間担任だった平井恒子先生に贈った文集では、
スキー教室に行く途中一緒に学んだ韓国語が二カ所登場。
「コーマブスムニダ!(ありがとう)」
「チョエーソングハムニダ(ごめんなさい)」と、
覚えたての言葉を交えて、感謝の気持ちをつづっている。


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