皇室関連報道について


【社会部発】週刊新潮の皇室記事 一方的報道は不公正 1996年06月16日東京朝刊社会面
週刊新潮(六月二十日号)が掲載した「天皇陛下突如御静養の背景に秋篠宮殿下」の記事で、
宮内庁は訂正を求めて抗議を行った。
新潮側は「記事には自信があるが、再調査して返事をする」と回答を留保したが、
皇族が立場上、発言・反論されないのを承知の上での報道に“不公正”のにおいがする。
問題の記事は、天皇陛下が前庭神経炎で静養されたのは心痛によるところが大きく、
背景には秋篠宮さまの行状がある、といった内容。
「宮内庁関係者」の話として、秋篠宮妃紀子さまの父、川嶋辰彦・学習院大教授が四月二十一日、御所を訪れ、
陛下に秋篠宮さまの女性問題に関して苦言を呈したとし、「これでは陛下のご心痛も増すばかり」
「皇位継承順位第二位の重みをどう受けとめておられるのか」などと批判する。
だが、記者が取材した範囲では、川嶋教授が同日、御所を訪ねたことはなく、記事の命である事実そのものが成り立たない。 
(後略)
(詳細 過激な週刊誌報道と権力と権威について


秋篠宮さまバッシングに伴い、陛下に苦情を言ったとされる新潮記事に対する川嶋教授の「反論文」
週刊文春1996年8月15・22日号
この報道に驚いた川嶋教授は、六月二十日、宮内庁の鎌倉節長官宛に、
事実関係にかかわる次の三点について書簡を出している。
1 本年四月二十一日には、御所に上がらせて戴いてはおりません。
午後三時頃は、帝国ホテルで催された知人の結婚披露宴に出席致しておりました。
また、本年は御所に上がっておりません。
2 (『週刊新潮』)6月20日号及び6月27日号の記事の中で、
陛下に対して私が宮様の女性問題で苦言を呈した旨、記されておりました。
しかし、これまでそのようなお話を申し上げた事は一度もございませんし
、些かもそのような気持ちを抱いた事もございません。
3 数は限られているかも知れませんが、過去に私共に関して事実と食い違う報道がなされたことがございました。
そのような時私共は、原則として取り上げられた事項に関し
そのままにしておくと言うプリンシプルを大切にして参りました。
何故ならば一つの事柄を否定致しますと、
気がつかないでいる他の事柄を肯定していると受け取られる可能性がございますし、
その逆の場合も考えられるからでございます。

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天皇ご一家 皇室報道を批判 (産経97.2.23)
型にはまったイメージでみられがちで、ある特定の部分が強調される−。
皇太子さまは記者会見で、自らマスコミの皇室報道に言及し、こう述べられた。
昨年十一月、週刊誌の記事に反論した秋篠宮さまをはじめ雅子さま、天皇陛下、そして今回の皇太子さまと、
天皇ご一家はそれぞれの言葉で国内外の皇室報道の在り方を批判されている。

秋篠宮さま(平成八年十一月三十日付) 
「(週刊新潮が報じた女性問題について)火のないところに煙が立った。
非常に想像力の豊かな人がそういう記事を書いたんだとは思いますけれど、
完全に事実と異なる報道がなされたことに、不満を持っています」

雅子さま(十二月九日付)
 「(ニューズウィークなどの報道について)皇室なり、宮内庁なり私に対して一定の先入観を持って、
あるいは事実に基づかない憶測というものを中心として議論を進めているもの、
そしてまたさらに、その上にとてもセンセーショナルな見出しが付けられたりしていることがよくございます」

天皇陛下(十二月二十三日付)
 「(週刊新潮が、川嶋辰彦・学習院大教授が陛下に苦言を呈したと報じた問題で記事を否定して)
間違っているということがほとんど確実であっても、
絶対にそれが間違いであるということを証明することは、非常に難しいわけなんです。
そして、その文献がずっと後でも引用されて、非常に奇妙な分布というものが示される」

また、誕生日(十月二十日)に際し宮内記者会の質問に、文書で答えられた皇后さまは、
「常に国民の関心の対象となっているというよりも、国の大切な折々にこの国に皇室があってよかったと、
国民が心から安堵(あんど)し喜ぶことのできる皇室でありたい」と述べ、
間接的ながら過剰な皇室報道を戒められている。

http://www01.sankei.co.jp/databox/paper/9702/html/0223side11.html

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皇室報道暴走 読売新聞2005年9月23日
宮内庁が頭を悩ませているのは皇太子の人格否定会見以降毎週女性週刊誌の載っている皇室記事。
各週刊誌の手法は毎度同じでまず匿名の「元宮内庁職員」「皇室記者」らが、皇族方の動静など事実関係を語る。
それを前提に「政府高官夫人」といった匿名の人物や皇室ジャーナリストが皇族方の動静について
(雅子さまと皇后さまの間に微妙な距離が生じているのではないか。)と推論。
芸能人などなら名誉毀損で訴訟に発展することもあるほどのレベル。
陛下が沈黙を守るとおっしゃったため いままで宮内庁は抗議してこなかった。
陛下が記者会見などで憶測報道に対して「こころの沈む日もありました。」と
皇族方が心情を傷つけられていることを吐露なさったこともあった。
しかし、報道はますます過熱。 秋篠宮さまを貶める記事三連発でついに宮内庁も出方をかえた。
「週刊誌の誹謗中傷に陛下と皇族方がさらされ傷つけられているが
お立場上反論することもなく黙々と公務に励まれている。」


(宮内庁の抗議)
宮内庁:「女性自身」の皇室記事に抗議、訂正求める  2005年9月9日
宮内庁は週刊誌「女性自身」(光文社発行)の今月6日号と20日号の皇室に関する記事に誤りがあるとして
9日、同社に抗議し、記事の訂正を求めた。
6日号は「雅子さま那須『ご静養』中に秋篠宮家 両陛下を招いて『食事会』の波紋」の見出しで、
「これでは皇太子さまご夫妻ハズシと受け取られかねませんね」とのジャーナリストの談話を引用して報じた。
これに対し同庁は「食事会は皇室の集まりでなく、秋篠宮さまがタイ旅行前に旧知の人たちと行ったもので
事実が異なる」と指摘した。
20日号は「秘められた秋篠宮ご一家 那須御用邸入りの『なぜ』」の見出しで
「秋篠宮ご一家が那須御用邸に向かわれるということは報道陣にまったく知らされていなかった」と報じたが、
同庁は「事前に宮内記者会に伝えた」と指摘した。


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週刊誌の皇室報道「目に余る」 宮内庁長官
朝日新聞 2006年2月23日
宮内庁の羽毛田信吾長官は23日の定例記者会見で、
秋篠宮妃紀子さまご懐妊が明らかになってからの週刊誌報道について、
誤った事実や憶測が含まれたものが多いとして、「目に余る。誠に遺憾」と述べた。
紀子さまにとっては今、静かな環境が極めて大切で、
「心ない記事でご負担をおかけすることがあってはならない」と語った。
そのうえで、「(秋篠宮)妃殿下が他の方のご意向のままに懐妊されたかのような失礼な記事」
「(雅子さまと紀子さまの)立場や歩みの違いを無遠慮に比較した記事」 などを挙げ、「心が痛む」とした。
さらに、憶測に基づき(天皇ご一家の中に)わだかまりがあるとを印象づけようとする記事があると指摘して、
「良識の中でお書きいただきたい」と求めた。


読売新聞
紀子さまの懐妊の背景には天皇陛下の意向があったなどとする記事を例に挙げて、
「他の方のご意向のままに懐妊なさったかのような失礼な記事」と指摘。
また、 天皇、皇后両陛下が秋篠宮ご夫妻と頻繁に会われ、皇太子ご夫妻が孤立しているという記事については
「憶測に基づいた意義付けで、ご一家の中にお気持ちの行き違いやわだかまりがあると
印象づけようとしている」と述べた。
宮内庁は今後、雑誌に対し「節度ある報道」を文書で求める方針。
(読売新聞) - 2月23日21時40分更新

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皇室報道に絶えぬ憶測…公私巡り関係者の苦悩深く
2011.11.7 15:15
肺炎による発熱とせきの症状で入院した皇太子ご夫妻の長女愛子さま(9)=学習院初等科4年。
5日、東宮御所に戻り、ご一家のお世話をする宮内庁東宮職は「治療経過は順調」と明らかにしたものの、
通学への不安を訴えた昨年春以降「静かな環境で見守ってほしい」と、
その心情や日常生活の状況をほとんど説明していない。(SANKEI EXPRESS)
一方、週刊誌には長期療養が続く雅子さまのことも併せ、時に臆測も交えた記事が毎週のように載る。
公人としての立場と、私人としてのありようを過不足なく国民に理解してもらうには−。関係者の苦悩は深い。
東宮職トップで、ご一家のスポークスマン的役割も担う小町恭士東宮大夫は週1回、宮内庁で記者会見する。
登下校は1人か、付き添いは、欠席は、体調は。記者からは次々愛子さまに関する質問が出る。
時に「それはどういう思いからなのか」と心の内面を尋ねる問いもある。
小町氏は「10歳にも満たないお子さまの問題。長い目で見守る必要がある」と、
詳しい返答を避けるのが基本姿勢。
登下校時や校外での活動時は、一切の撮影や取材をしないよう一貫して記者側に要請してきた。
皇太子さまは将来、象徴天皇の地位を継ぐ立場にあり、ご一家の動向は公私を問わず国民の大きな関心事だ。
しかし、「きちんと説明するべきだ」とする記者側とのやりとりは、堂々巡りになることが多い。
9月中旬、愛子さまを含む4年生約120人が山梨県山中湖村へ2泊3日で出掛ける校外学習があった。
事前の会見で小町氏は「雅子さまが付き添う可能性がある」と言及した。
事実を知らせた上で、現地での取材自粛を求める狙いだったとみられる。
「なぜ子どもたちだけの集団校外活動に付き添うのか」。
記者の関心は一点に集中したが明確な回答はなかった。
小町氏が「愛子さまの希望だった」と明かしたのは校外学習から戻って2週間ほど後。
山梨まで同行することは雅子さまの主治医も同意していたが、こうした背景は十分に説明されなかった。
この間、週刊誌は現地での雅子さまの様子を写真付きで詳細に報じた。
匿名の学校関係者の話を引用する形で、校外学習への同行そのものを批判する記事もあった。
周辺によると、記事を目にした雅子さまは落ち込んだ様子だったという。
一家に近い関係者は「プライベートをあまり明らかにしたくない気持ちがご夫妻にあるのだろうが、
今のままではあまりに悪循環。
国民に理解を求めるなら説明することも大切で、時には東宮大夫が
ご夫妻にもっと踏み込んだ助言をしてもいいのではないか」とみる。
NPO法人「広報駆け込み寺」の三隅説夫代表は
「企業の場合は、トップと広報担当者が事前に十分な意思疎通を図った上で記者会見に臨むことが、
株主や顧客に狙いや思いを正しく伝えることにつながる。皇室では言えないことも多いのだろうが、
ご一家と東宮大夫がしっかり話し合って言えることを整理すれば、
暮らしぶりや思いを分かりやすく国民に伝えることができるのではないか」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111107/imp11110715190002-n1.htm

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記者会見について
皇后陛下お誕生日に際し(平成9年)(文書回答)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h09sk.html

5 記者会見について
問10  宮内記者会は,毎年お誕生日に皇后様の記者会見を要望していますが,
宮内庁は,外国御訪問前に会見を実施していることなどを理由に実現していません。
皇后様は,記者会見の意義などをどうお考えになりますか。
また,皇后様が望ましいと考える会見のあり方もお聞かせください。

皇后陛下
記者会見は,正直に申し,私には時として大層難しく思われることがあります。
一つには自分の中にある考えが,なかなか言語化出来ないと云うことで,それはもしかすると,
質問に対する私の考えそのものが,自分の中で十分に熟し切っておらず,
ぼんやりとした形でしかないためであるからかもしれません。
尋ねられることによって,始めて自分の考えが分かったと云うことが,
今までにも何回かあり,私にとっての記者会見の意義は,
自分の考え方をお伝えすると云うことと共に,言語化する必要にせまられることで,
自分が自分の考えを改めて確認できるということであるかもしれません。
会見の望ましい形については,まだ考えがまとまりませんが,
答の一部分だけが報道され全体の意図が変わってしまった時や,
どのような質問に対する答かが示されず,答の内容が唐突なものに受け取られる時は悲しい気持ちがいたします。

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皇太子さま誕生日会見で
1989年9月22日朝日新聞
礼宮さま(当時)と川嶋紀子さんの婚約について
礼宮さまの婚約が先になったことについて皇太子さまは
「焦りは全くない、正式決定は皇太子自身が強くすすめた」と語る。
この時点での皇太子自身の結婚については「はずみで言ったのが一人歩きした」と述べ、
煮詰まっていないことを匂わせている。
(はずみで言った内容は、この1988年2月の記者会見の「富士登山にたとえると7合目、8合目」)
川嶋紀子さんの印象は?の質問に対する回答 
「私の口から言うのはヤボでございまして」
会見の最後に「私から逆に質問があります」と前置きし、
一部の週刊誌で報道された礼宮さまの「皇籍離脱発言」について
「そういうことは家族は一度も聞いていない。根拠は何なのか。 こういう報道は困ることだ」と、柔らかい口調で抗議。

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敬称について 三笠宮寛仁親王殿下
(※平成14年)
総裁コラム  三笠宮寛仁
 ―矛盾―
昨年の12月20日、長女の彬子が、20歳の誕生日を迎えました。
随分以前から、宮内記者会が、宮務課( 宮内庁の各宮家担当課)を通じて依頼していたので、
「女王殿下の成人式に伴う記者会見」を、前日の午後、公邸に於て実施しました。
メディアで御覧になった会員もいらっしゃる事と思います。
会見には私は同席しませんでしたが、記録用のテープ起こし原稿の校正をしたので、
内容はすべて承知していますし、終了後開催した茶会で、数多くの、「ブン屋さん」達が、
「素晴らしい会見でした」「彬子様のファンになってしまいました」
「どの様な躾をなさると、あの様に素敵なお嬢様に成長されるのでしょうか?」等々、
大変高い評価を得たので、企画者としてはとても満足でした。
が、しかし、翌日の各社の誌面を見て、怒り心頭に発しました。
毎日新聞を除いて、天下の産経も含めて全紙が、
「三笠宮寛仁さまの長女彬子さまが成人式を迎え……」とやったからです。
「戦後初の、『女王殿下の成人式』であるので会見をして欲しい、取材がしたい…… 」が、
記者会の総意だったにも拘わらず、皇室典範の条文に規定されている処の、
「女王」「殿下」といった、「身位」と、「敬称」を抜かして、「さま」と書き、
一般国民と同じ扱いをしたわけですから、
何の為の、女王殿下の記者会見」であったのか、皆目分からなくなりました。
だいたい、私は、「三笠宮」(父の宮号)では無く、「寛仁親王」であり、
彬子は、「身位」が、「女王」で、敬称は、「殿下」でなければなりません。
従って正しくは、「寛仁親王殿下の第一女子彬子女王殿下には……」となるべきでした。
きちんと書く気が無い、つまり皇族としての記事を作らないのなら、
何も記者会見を要望する必要はありませんし、
天皇制に反対で、皇族を認めたくないのならば、いい機会ですから、「皇室反対論」を載せるべきでした。
公共の報道機関たるメディアが、こういう、「矛盾」を平気で押し通す事に対し、
我々は常にチェックしなければならないという、最も分かり易い証例になってしまいました。

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両陛下への敬語不使用に疑問、違和感
産経新聞2006年6月8日
両陛下への敬語不使用に疑問、違和感 小坂文科相、安倍官房長官が表明
小坂憲次文部科学相は8日午前の衆院教育基本法特別委員会で、
天皇、皇后陛下に対する一部新聞報道に敬語が使われていないことについて、
「新聞だから、字数が限られているから、では済まされない。敬語を使う方がどういう方なのかを学び、
また親しみを持つ言葉と混ぜて伝えることが必要だ」と述べ、報道のあり方を批判した。
これに関連し、安倍晋三官房長官は「天皇陛下に対する敬語の使い方については、
報道各社で検討した結果だと思う。政府はとやかく言うべきではない」と指摘。
そのうえで、個人的感想として
「ここで使わなければ誰に使うのか。天皇陛下が強制することを望んでいるとはまったく思わないが、
こうした記述ぶりには政治家個人として、国民の1人として違和感を覚える」と述べた。