蒟蒻問答

WiLL2008年5月号蒟蒻問答第24回より一部抜粋

軍に対しては、もっと敬意が払われるべきだ。根底に愛国心がないから、「ご苦労さま」の一言もいわず、
「無駄な税金を使いやがって、お前がよけろ」という考え方になる。戦後憲法がそれを後押しした。
かつて皇太子(現天皇陛下)が避暑地から東京に戻る途中、川で子供が溺れていた。
しかし、警備の車は無視して走り去った。それを、なぜ助けなかったかと新聞が書きたてた。
しかし、もしテロリストが子供に溺れたフリをさせていたら、警備がいなくなった瞬間、
皇太子が襲われてしまう。首相官邸の周りにいる警官も
交通事故が起きても決して手を出しません。その隙に官邸がやられるかもしれないからだ。
つまり、軍の行動は軍の論理で指し貫かれていないといけないんです。
(略)
基本的に軍の論理と民衆の論理は違うんだというところから話をしないといけないのに、
全く理解していない。
これは、ひいては「国家を守る」という高次の意志が欠けているということなんですよ。
「軍を擁護すると叩かれる」という精神というか心、
物の考え方は今の日本を象徴しているね。国防の危機感がない証拠だよ。


WiLL2008年6月号蒟蒻問答第25回より一部抜粋

堤 皇室を論じる時に、通常の人権感覚で論じるのは間違いなんだよ。
違うカテゴリーなんだからね。雅子妃を不自由から解放してあげないといけないなんて、
土台おかしな話だよ。本人だって、それを承知で嫁入りしたんだからね。

久保 婚約会見で雅子妃はこう言いました。
「(結婚を)お受けするからには殿下にお幸せになっていただけるように、
そして私自身もいい人生だったと振り返れるような人生になるよう努力したいと思います」
これは戦前戦後の皇室の歴史で、誰も言えなかったことですよ。
まさに西洋の個人主義が憑依した典型的な帰国子女の考え方です。

堤 美智子妃の父親は日清製粉の社長だった。だから。
「お興しいれ」の際に三億近くかかったけれど、担保できた。
ところが、小和田家は一介の官僚だからそんな大金は用意できない。
そこで内閣機密費が使われた。

堤 ロンドンに留学中の雅子さんのところにパパラッチが押し寄せた。
すると雅子さんはカッと振り返って、まるで般若の形相で「私、関係ありませんから!」と言った。
テレビでそれを見て、絶対お妃になると思ったね。関係なければもっと穏やかに答えられるはずだ。
(略)
ファミリーのルーツを探るには、まずお墓を尋ねて過去帖を見る。お墓にも行ってみる。
Hさんは坊主に案内してもらった。「小和田家之墓」とあったので「これがそうですか」と
聞いたら「違う」と言われ、「あれがそうです」と坊主が指したところを見たら、
たくあん石のようなものが三つ並んでいたというんだ。
その取材から二年後、Hさんは再びお墓を見に行った。立派な黒い御影石が建っていて、
下に例のたくあん石が据えつけてあったそうだ。
(略)
皇室とはブラックホールのような存在だね。
日本は皇室がある限り独裁者は出現しない。独裁者とは権威と権力を兼ね備えた存在。
しかし、皇室があることによって、権力と権威が一つに集中しない。これは日本人の優れた智恵。

久保 日本には〈みかけ〉と〈ふり〉の文化があり、形から入っていく。
例えば美智子様も紀子様も、まずは形から入り、時間と共に馴染んでいった。
そうして”微笑”一つでややこしい問題を乗り切れるほどになったのです。
ところが、西欧原理に固まった雅子妃は、この”微笑”を手に入れられなかったんですよ。

雅子妃は結婚式のドレスに数あるロイヤルカラーの中から
「わざわざロイヤルイエローを自らお選びになった」
とドレスを作ったデザイナーの角田明美が言っています。

堤 皇太子は「雅子のキャリアや人格を否定するような動きがあったことも事実です」と発言して騒動になった。
さらに、「その時代に即した公務をやっていくということが非常に大切なことではないか。
時代というものは、大きく変わってきていて、その時代ごとに新しく生まれてくるような
様々な動きというものもある」と言っている。 
しかし、時代に即した新しい公務ってなんだ?
天皇にとって、五穀豊穣と国家安泰を願うのが一番の仕事だ。それ以上の仕事があるとは思えないね。

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