新東宮御所への招待は事実無根

週刊現代2009年10月17日号

9月8日の宮内庁の職員等による私的なお祝いのジャズ演奏会
当初欠席の予定だった雅子さま「当日の体調を見て」急遽出席することになった
このときの雅子さまは、終始淡々とした様子。
開演前に黒田清子さんと言葉を交わされていたが、両陛下と話されているシーンはなかった。
むしろ、皇后さまのご体調の方が心配される。
何度か咳をされ、ハンカチを口元にあてるといった仕草が見られた。

改修の終った東宮御所について、皇太子は「以前と比べて明るくなりました。
環境に配慮した設備もありますし、”エコ御所”なんです」と話しているという。
夏休み中の引越し作業が終わり、長野での静養を終えて本格的な入居に伴い、
「新居お披露目の会」を兼ねた「天皇即位20年お祝いの会」が
皇太子によって企画されていたが、なぜか延期になってしまった。
昨年両陛下は3回(3月の梅見の会 6月は皇太子夫妻の成婚15周年祝い8月の改修前)
東宮御所を訪問されている。
これは昨年2月の羽毛田宮内庁長官の「皇太子一家の参内が少ない」発言を受けて、
むしろ両陛下の側が積極的に東宮御所を訪問し、交流の機会を持つよう努力していた。
これに対する「返礼」の意味もあって、皇太子が企画したのが「即位20年」を祝う身内の会だった。
宮内庁担当記者談
詳細はわからないが、(皇太子が)両陛下・秋篠宮ご夫妻・黒田清子さんなどを招き、
新居のお披露目を兼ねたお祝いの会を持ちたいと考えられていた。
両陛下は夕食会を希望されたそうだが、皇太子は雅子さまの体調を考えて
日中の時間帯に行う『茶話会』を企画し、実際に日程の調整に入っていた。
ところが日中は両陛下とも多忙で決定には至らなかった。皇太子としては大変残念だったのではないか。
10月末から1ヶ月間は両陛下にとって行事が目白押しの多忙な時期となる
11月12日の即位20周年の記念日について、鳩山総理は『臨時の休日にしたい』と明言しており、
10月下旬に行われる臨時国会に、法案を提出する見込み。
それに先立つ10月20日は美智子さまが75歳の誕生日を迎え、祝賀行事が予定されている。
11月初旬の恒例の秋の勲章親授式、11月23日にはもっとも重要な新嘗祭。
75歳になる美智子さまの体調は必ずしもよくない。
宮内庁は9月24日、皇后さまの年内の宮中祭祀を欠席することを発表。
今上も03年に前立腺がんの手術をしたあと、ホルモン療法を続けているし、
昨年12月には体調不良を訴えて倒れる、という「事件」もあった。
宮内庁内では、皇后様の誕生祝賀会すら簡略化することが検討されているという。
両陛下の体調が厳しいということが、今回の皇太子の「ご招待」が実現しなかった理由の一つ。
「ご招待」が実現しなかったもう一つの理由
皇后様は10月20日の誕生日をはじめ、慶祝行事があまりに連続することに懸念を抱いておられる。
大不況の影響で、多くの国民がいまだに苦しい生活状況にあるなかで、
皇室だけが華美な行事に興じるのはどうか、という思いがある (宮内庁幹部OB)
神田秀一
「皇太子一家が長野から戻られてからは、陛下がご多忙になられた。
 それで双方のスケジュールが合わないということではないでしょうか」
松崎敏弥
「この11月は、在位20年のお祝いなどたくさんのスケジュールが入っている。
 陛下のほうから侍従を通じて東宮へ、お断りの連絡をしたらしい。
 東宮職が、両陛下のスケジュールをきちんと把握していない証左。
 ”千代田”の職員と東宮職がギグシャグしてコミュニケーションが上手くいっていないのではないか」
皇太子はここのところ連日地方への行啓、祭祀出席など公務を積極的にこなしている。
両陛下との交流を深めようとする皇太子だが、一方でパートナーである雅子さんの体調はいまも不安定なまま。
さらに本来はサポートすべき千代田と東宮職のコミュニケーション不足。
ボタンのかけ違いが、関係をこじらせないことを祈りたい。


週刊現代の記事に対し宮内庁

宮内庁の風岡典之次長は5日の定例記者会見で、天皇陛下が皇太子さまから
8月初めに「新居に移ったらお招きしたい」と招待を受けたが、その後話が進まないため、
陛下が皇太子妃雅子さまの健康に問題があるのではないかと、心配されていたことを明らかにした。
5日発売の一部週刊誌が、皇太子さまの招待を陛下が断ったと報じた内容に対し、
風岡次長は「断った事実はない」と否定した上で、陛下が先週、羽毛田信吾長官に話した内容として述べた。
皇太子ご一家の住まいの東宮御所(東京・元赤坂)は約1年間の改修工事が終了。
ご一家は8月下旬から、新たな御所での生活をスタートさせている。
皇太子さまは陛下に招待を申し出たものの、風岡次長によると、
改装後の東宮御所への転居に伴い天皇、皇后両陛下らを招く夕食会開催などを、
東宮職が具体的に検討した事実自体がなかったという。
ただ11月以降に、天皇ご一家を招き東宮御所で陛下の即位20年と両陛下の結婚50年を
祝う会を催す日程案が東宮職から伝えられ、今後、調整するという。
共同通信 2009/10/05 21:28
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100501000933.html


週刊現代」(平成21年10月17日号)の記事について
平成21年10月7日
「週刊現代」(平成21年10月17日号)において,
「天皇・皇后が皇太子・雅子妃の新居お披露目に行かれない理由」というタイトルの記事を掲載し,
またその中で,「皇太子が天皇即位20年のお祝いの会を家族でやりましょうと企画するも,
それも(両陛下が)お断りになってしまった。」とするとともに,その新聞広告等においても
これらのことを大きく取り上げて宣伝をしているが,これらは全く事実に反するものであり,
事実関係は下記のとおりです。

この件については,東宮職に確認したところ,以下のとおりでした。
(1) 新居の改修に伴う「お披露目」を目的とした夕食会や茶話会については,
具体的に検討がなされたという事はなく,したがって,両陛下がそれをお断りになられたという事実はない。
(2) また,同記事は,新居の「お披露目」と,陛下の御即位20年のお祝いを兼ねた会の開催が
検討されているように報じているが,いわゆる新居の「お披露目」と御即位20年のお祝いとは
全く趣旨が異なるものであり,両者を兼ねて行うということはあり得ない。
一方,皇太子同妃両殿下は,御即位20年及び御成婚50年をお祝いする御内宴を催される予定であり,
先週末,具体的な候補日について東宮職から侍従職に連絡があった次第であり,そ
れ以前にこのお祝いの日程などについて,東宮職と侍従職の間で遣り取りが行われたことはありません。
なお,先週,宮内庁長官が陛下にお目にかかった際,陛下から,8月の始めに,皇太子殿下から
新居に移ったらお招きしたいとの話があったが,その後,話が進まなかったので,
あるいは妃殿下の体調のことなど事情があるのではないかという御趣旨のお話があり,
御案じになっておられた御様子であったことからも,両陛下が「お断りになった」という報道は,
事実無根であることが判ると思われるので,補足的に紹介します。

宮内庁においては「週刊現代」編集部に対して,事実関係の誤りを指摘するとともに,
関連する補足説明をしました。
http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h21-1007.html