せっけん この馬この馬

皇太子妃殿下のお誕生日に際し(平成9年)

問5 週末は殿下とサイクリングや散策を楽しまれているとお聞きしているんですけれども,
最近公務が無い時にはどのようにお過ごしでしょうか。
また,両殿下が興味を持っていらっしゃること,何かございましたら教えてください。


皇太子妃殿下
まず今公務ということがございましたので,公務の関係で今日ここにお集まりの記者会の皆様は
よくご存じだと思うんですけれども,公務というのも外に出かけて行く公務は
よく報道などもされて知られているかと思いますけれども,そういう出掛けて行く公務の外に,
ここの御所の中でいろいろな方とお会いするという公務の方がむしろたくさんございまして,
そのような御所の中で行う公務が幾つか入っているという日が結構多くございます。
そして,余談になりますけれども,そのように正式な形でお客様とお会いすることを,
こちらでは接するの接に見ると書いて「接見」というふうに言っているのでございますけれども,
ある時,ここの御所の中でではなかったのですけれども,ある所である方とお会いすることになった時に,
その方が宮内庁の者から「後ほど両殿下からご接見を賜ります。」というふうに説明をされて,
その方が両殿下のセッケンというのはいったい何で石鹸(せっけん)を頂くんだろうと,
手を洗う方の石鹸(せっけん)だと思うのですけれども,そういうふうに勘違いされて,
首を大分傾げられたというようなことも聞いております。それで,そのような公務の外に
その公務の準備のために充てる時間,これの中には先に予定されている公務について
職員といろいろ相談したり,決めたりといったこともありますけれども,そのような時間以外の時には
いろいろな方にこちらにいらしていただいてお話を伺ったりということも多くございます。
そしてまた,殿下はそういうお時間を大変お上手にお使いになって,少しの時間でもおありになると
研究を進めていらっしゃるということがよくおありでいらっしゃるようにお見受けいたします。
そうですね,先ほどおっしゃったサイクリングと散策ですけれども,サイクリングと散策は
大変健康を維持する上でも役に立ちますし,今,幸い,犬が2頭おりまして,この犬たちというのは
ある時ここの赤坂御用地の中に犬が入ってきて,そして出産をいたしまして10匹の子犬を
産んだのですけれども,その10匹の子犬のうち8匹は希望していた職員に分けまして,
そして一番小さかった雄と雌の子を1匹ずつ手元に残したものなのですけれども,
その犬たちも,もうすっかり成犬になりまして運動もかなり必要ですので,公務などに支障がない限り,
なるべく日々の日課として,自転車で,又は歩いて連れ出すようにしております。
この犬たちのことは皇太子殿下も大変可愛がっていらっしゃいまして,犬たちがいることで
毎日の生活が和やかなものになっているような気もいたします。それから,その外週末には
殿下が時々ジョギングをなさいますので,このジョギングのお供をして自転車で伴走を
することもありまして,これも実は犬の方がより良くお供をして犬はちゃんと走って
お供をするのですけれども,私は自転車でお供をしたり,それから,たまにテニスなども
ご一緒にしたりすることがあります。その外,関心を持っていることといえば,殿下と
共通のといいますか,ご一緒の関心事項としては,音楽ですとか,後は絵画などの美術にも
関心がございますし,それから東京でもたまに機会がございますけれども,特に那須の
御用邸に参りました時には晴れた晩にとても星空が素晴らしいので,ご一緒に天体観測を
させていただくのも大きな楽しみになっています。
その外は,皆さんもよくご存じの,今年の夏も山に一緒にいらした方もこの中にいらっしゃると
思いますけれども,登山ですとか,それから写真などもありますし,それから後は御料牧場に
参ります時には,以前に中東を訪問しました時にオマーンの国王陛下から皇太子殿下が
お頂きになられた馬のアハージージュという名の馬がおりますけれども,この馬,
そしてこの馬が今年の春に出産をして,今,子馬がいますので,先ほどの映像にも出てきたかもしれませんけれども,
この馬たちの元気な姿を見ることも楽しみにしております。
それから今年はちょっとできなかったのですけれども,御料牧場では乗馬をする時もありまして,
これも楽しみにしております。そのこととも関連いたしますけれども,私自身は大変動物とか
自然などが好きですので,人と動物のかかわり,あるいは人と自然とのかかわりといったことについて,
そのような良い関係から生まれ得るものということにも関心を持っております。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h09hn.html


「皇太子ご夫妻の中東ご訪問に際し、オマーン国王より贈進された馬とご夫妻が
平成7年7月6日に宮内庁車馬課主馬覆馬場で会った。」『平成の皇室辞典』(毎日新聞社刊 1995年発行)

この馬、アハージージュ
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週刊新潮2002年1月24日号
もちろんお書き損じになられたものではない。
宛先がないのは、年賀はがきを封書で送られるためなのだ。
アンドルーさんは皇太子殿下のご学友。
実際に殿下と机を並べたのは、彼がオーストラリアから学習院高等科に留学した1年間に過ぎないのだが、
長く続く友情こそ、殿下のお人柄の賜物か。
再び来日し、現在は日豪の橋渡し役を務めるアンドルーさん。
殿下からの年賀状はこれまで版画が多かったというのだが、今年からはパソコンを導入されたようだ。
気になる“メッセージ”とは、“雅子妃ご出産の祝電”という。





予定外のことで、混乱が生じたという話も伝わっている。
拾い物
雅子妃は「きれいな馬ですね」とお愛想を述べたため、
サルタンは当然雅子妃が欲しいものと思って、プレゼントした。
(アラブで相手の所有物を誉めるのは欲しいという意味になる)
あわてたのは、現場の大使館で、皇太子ご夫妻の持ち物とはいえ、
検疫の手配や、政府専用機にどのように積み込むかなど上や下への大騒ぎになった。
馬をプレゼントされた後、次の寄航地がカタールとバーレーンだったため、
どのように運ぶか、また世話をする人を手配すべきかどうかなど、公電のやり取りで大わらわとなった。
結局、日系の商社+運輸会社の支援が得られ、パレットと檻が手配されて日程に間に合ったという顛末。
分刻みのスケジュールときちっとした段取りに基づいてたくさんの人たちが裏で働いているので、
これは大きなハプニングとなった。