毒入りワイン怪事件

週刊女性1997年10月14日号
秋篠宮ご夫妻が狙われた!?9月20日毒入りワイン怪事件の恐怖!!
深まりゆく秋の山形県の自然を満喫された、秋篠宮ご夫妻―。
おふたりは、訪れた先の地元住民に、あのさわやかな笑顔で応えられていた。
「ご夫妻のにこやかな様子にいちばんホッと胸をなでおろしているのは、
お迎えした側の関係者だったでしょうね。まず、何事もなくて、
宮内庁側でも同じ気持ちだったと思いますよ」
今回の秋篠宮ご夫妻の山形県訪問を、地元マスコミ関係者がそう語る。
秋篠宮ご夫妻について、山形県側も宮内庁側も同時に”胸をなでおろす”のには理由がある。
秋篠宮ご夫妻の来県が5日後迫った9月20日、まさにご夫妻を狙ったとしか思えないような
前代未聞の事件が起こったからである。
今回のご旅行は公式的なものではなく、プライベートのものだった。
アマゾン研究の第一人者である山本紀夫・国立民族学博物館長の中南米の音楽に関する
講演が『出羽庄内国際村』で行われることになった。
それと併せて、県内のリゾート施設『月山あさひ博物村』で開かれている
『アマゾン ナマズ展』を見たいという、秋篠宮ご夫妻の希望だったのである。
ナマズの研究については、秋篠宮さまも造詣が深く、ご自身で東南アジアまで出かけられるほど、熱心である。
「博物村の中に、『月山ワイン山ぶどう研究所』もあり、ここでは地元のワインとして
『月山ワイン』を造っているんです。それで、ご訪問のときのお食事には、
この名産のワインも飲んでいただく予定だったのです」(地方紙記者)
ところが、9月20日の夜、この研究所内のワイン製造室にある白ワインの発酵タンク内から
『プログリックスL』という除草剤が入った容器が、なんと3本も発見されたのである。
発酵を促すために、職員たちは交代で発酵タンクを、かき混ぜる。
そのかき混ぜていた機具の先に、除草剤1リットル入りの容器が3本入った紙袋が
引っかかってきたのだ。
職員の緊急通報で、5日後に秋篠宮ご夫妻を迎える準備を整えていた関係者たちは、青くなってしまった。
山田方県警捜査一課と地元の鶴岡警察署で早速調べたところ、
紙袋に入っていた除草剤の容器には、ほぼいっぱいにプログリックスLが入っていたものの、
いずれもきちんとフタがされていて、発酵タンク内に毒物が流れ出た可能性は低いことがわかった。
それでも大事をとって、この発酵タンクからできる白ワインの新酒7千リットルは破棄処分と決定した。
問題の『プログリックスL』について、農薬に詳しい関西大学工学部の松中昭一教授は、次のように解説する。
「農家で最も一般的に使用される”農薬”です。手軽に入手しやすいということもあって、
これまでにも自殺とか他殺に使われてきた毒物ですね。ただ、7千リットルのワインに
『プログリックスL』3リットルを溶かした場合、ワイン125リットルを飲まないと致死量には達しません。
容器のフタが閉まっていたという事情を考えますと、推測ですが、愉快犯というか、
嫌がらせではないでしょうか」
犯人は内部事情をよく知る人物?
毒物が、発酵タンク内に流入していなかったことは、不幸中の幸いだったといえるが、
これが、松中教授のいうように”愉快犯”だとしたら、それは、それで大問題だ。
「愉快犯とかいたずらだとしたら、それは、明らかに秋篠宮ご夫妻を狙ってということにも
なりますからね。警察としても、その点が頭の痛いところなんです」(地元マスコミ関係者)
事が事だけに、スケジュールの変更も考えられた。
「当然、宮内庁にはさらに詳しい報告が地元から送られてきているはずです。
しかし、聞いたところによると、侍従から事件を知らされたご夫妻は、深刻な様子もなく、
予定どおり訪問したいとのことだったそうです」
宮家に近い人が打ち明ける。
だが、ご夫妻が滞在中に2度とこうした”嫌がらせ”的な事件が起こってはならないと、
山形県は県下の警察を挙げて、警戒にあたった。
そんな中を、ご夫妻は、9月25日、予定どおり『月山あさひ博物村』を訪れた。
『アマゾン展』を、ご夫妻仲良く見て歩く姿を見た地元の人たちは、おふたりに歓迎の手を振って迎えた。
「こんな事件が起きて私たちも不安だったんですが、紀子さまはいつもどおりの
美しいスマイルで応えてくださったのが救いです」(地元住民)
紀子さまは、やさしい笑顔でそんな怪事件の後遺症を吹き払おうと、努力されていたといえる。
さすがにワインは出なかったが、なまず料理で舌鼓を打たれたあと、
ご夫妻は、湯野浜温泉に泊まられて、翌日、山形を後にされた。
「不審者の目撃情報や農薬の購入ルートなど、捜査を続けています」(鶴岡署)
このワイン研究所は、昼間は施錠していないので、一般の人も自由に出入りできる。
だから、一般の人の可能性も捨ててはいないが、一般人なら今回の秋篠宮ご夫妻の
訪問スケジュールがわからないので、それを知ることができる内部の事情に詳しい者に
犯人像をしぼり込んでいるともいわれる。
「しかも、このタンクのワインは、2年後に出荷されるもので、ご夫妻には実害がないことも
よく知っている人物だという見方もあります」(前出・地方紙記者)
”開かれた皇室”を希望する国民にとって、今回のような悪質な事件は2度とあってはならない。

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