祈りの日 東宮御所で開かれた「ある行事」

サンデー毎日2011年6月12日増大号
祈りの日 東宮御所で開かれた「ある行事」
大震災から一ヶ月の4月11日、皇太子ご一家のお住まいに愛子さまの学友が招かれた。
同日、天皇、皇后両陛下は震災の犠牲者を追悼し静かに過ごされたという。
関係者から皇太子ご一家の行動に疑問の声が上がっている。

4月11日初等科は9日の始業式の振り替えで休日だった。
3月10日(東京大空襲)や8月6・9日の原爆の日など、
皇族は「お慎みの日」として心静かに過ごされるのが通例。
4月11日も同様で、両陛下は公務をこなされながら黙とうを捧げておられた。(両陛下側近)
皇太子ご夫妻も東宮御所内で黙とうしていたことが宮内庁ホームページから窺える。
しかし、と顔をしかめながらある東宮関係者が話す。
この日、愛子様の学友10人前後が集まり「お楽しみ会」が開かれていた。
お慎みの日、しかも両陛下が被災地訪問を始めた時期に
ワイワイガヤガヤとした会を開催するのはいかがなものか、という声が内部から上がっていた。
4月11日午前11時、数台の車が東宮御所へ。愛子様と雅子妃が笑顔で出迎え。
東宮御所の庭ではボール遊びや鬼ごっこ。
東宮関係者二人がつきっきりで面倒を見ていた。
疲れると室内でゲームに興じ、昼食にはサンドイッチ、
3時のおやつにはオレンジゼリーが出された。
よほど楽しかったのかお楽しみ会は夜7時近くまで続く。
驚いたのは皇太子ご夫妻がそろって一緒にいたこと。
皇太子はビデオカメラ、雅子妃は小型カメラで子どもたちの様子を常に撮影していた。(東宮関係者)
震災の発生時刻になると皇太子一家と学友たちはそろって1分間の黙とう。
5時過ぎに震度4の余震が発生すると子どもたちは慌ててテーブル下などに。
1ヶ月前の恐怖がよみがえり不安な表情を浮かべる子も。
皇太子ご夫妻も子どもたちも笑顔が絶えなかった。
しかし多くの皇族の方々が静かに過ごされていることを考えていると、
喜んでばかりもいられないと思う。(東宮関係者)
お楽しみ会は4月6日の予定だったが、夫妻の避難所訪問が決定したため11日に変更になった。
高齢な両陛下は病気を押して被災地に出かけている。今回の件は日程変更が良かったのではないか。(前出・側近)
昨年8月6日の「お慎みの日」皇太子一家は友人や家族と共にホテルディナーを楽しんでいる。
陛下はそれを知って大変困惑されたという。
例年は関係者が手作りで行う夏祭りを、昨年は業者が屋台を出すなどで
必要以上に派手な印象を残したことが「鎮魂の季節にふさわしくないのでは」と指摘された。
一方で雅子妃は、3月11日、帰宅困難者になった学習院児童たちに対して
コンソメスープとオレンジジュース差し入れを発案。
自分の家庭を極度に重く見て、公人としての活動、つまり皇室の祈りという伝統の尊重と実践が
かなり薄い気がする。
こうしたことが続くと国民の気持ちがどんどん離れてしまう。
今まさに皇室は危機的状況にあると言わざるを得ない。(橋本明氏)
出来ればこの日は避けたかった。どうしても、というのであれば
皇太子夫妻と子どもたちで千羽鶴を折ったり励ましの手紙を書いて被災者に送る、
ということも出来た。(渡辺みどり氏)
震災後1ヶ月という「祈りの日」に東宮御所で開かれた会。
「次代の重責を担う皇太子家に皇族としての自覚が欠けているのではないか」
(宮内庁関係者)という声も上がる。その波紋は広がっている。