両陛下英国ご訪問

「震災支援に感謝伝えたい」 陛下、訪英前にご感想
2012.5.12 00:39
天皇陛下は11日、英国のエリザベス女王の即位60年を記念した午餐(昼食)会に出席するため、
皇后さまと16日からロンドンを訪問するのに先立ち、宮内庁を通じて「ご感想」を発表された。
昭和28年に昭和天皇の名代として女王の戴冠式に出席したことに触れ、「それからほぼ60年、
女王としてのお務めを今もお元気に果たしていらっしゃる女王陛下に、
この度お祝いをお伝えする機会を持てますことを誠にうれしく思います」とつづられている。
東日本大震災の際、英国から救援隊派遣やチャリティー活動などを通じた支援が行われたことに対しては、
「関係者とお会いし、私ども、そして日本国民の感謝の気持ちを伝えたいと思います」と述べられた。
陛下は2月に心臓手術を受けたが、運動を通したリハビリに努めているとし、
現在のご体調を「健康を取り戻してきているように感じています」と説明されている。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120512/imp12051200410000-n1.htm

英国ご訪問に当たり天皇陛下のご感想(全文)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/gaikoku/gaikoku-h24-uk.html

英国への行幸啓に先立ち 三殿・神宮・御陵に御奉告 平成24年05月21日付
天皇・皇后両陛下には、五月十六日から英国に行幸啓遊ばされるのに先立ち、宮中三殿、
伊勢の神宮と神武天皇山陵(畝傍山東北陵)・昭和天皇山陵(武藏野陵)・香淳皇后山陵(武藏野東陵)に
御代拝を御差遣になられ、海外行幸啓の旨を御奉告になった。
天皇・皇后両陛下の英国御訪問は、英国女王陛下御即位六十周年にあたり、同国女王陛下及び王配殿下が
各国君主を招いて開催される午餐会に御出席されるため。
http://www.jinja.co.jp/news/news_005869.html


天皇・皇后両陛下が英国に出発 5年ぶり7回目
2012年5月16日11時55分
英国を公式訪問する天皇、皇后両陛下は16日午前、政府専用機で羽田空港を出発した。
同日午後(日本時間同日深夜)に英ヒースロー空港に到着し、ロンドン入りする。
両陛下そろっての訪英は5年ぶり7回目。外国訪問は2009年のカナダ、ハワイ以来3年ぶり。
18日午後、ロンドン郊外のウィンザー城でエリザベス英女王の在位60年を祝う午餐(ごさん)会に出席するほか、
17日には東日本大震災の際に日本支援の活動をした英国人と日本大使館で会う。帰国は20日の予定。
この日、羽田空港の貴賓室で出発行事があり、皇太子さまや秋篠宮ご夫妻が出席。
野田佳彦首相から見送りの言葉を受け、
天皇陛下は「エリザベス女王陛下にお祝いをお伝えする機会を持てますことを誠にうれしく思います」とあいさつした。
皇太子妃雅子さまは行事には出席せず、両陛下の見送りに加わった。
http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY201205160192.html

両陛下が英国へご出発
2012.5.16 11:19
天皇、皇后両陛下は16日午前、エリザベス女王の在位60年を記念した午餐(ごさん)(昼食)会などの
行事に出席するため、政府専用機で公式訪問先の英国に向けて出発された。
現地時間の16日午後(日本時間16日深夜)にロンドンに到着される予定。20日に帰京される。
陛下は2月18日の心臓手術から約3カ月での海外訪問となられる。
宮内庁によると、陛下の英国ご訪問は皇太子時代も含めて8回目。
両陛下で海外を訪問されるのは、平成21年7月のカナダ、米ハワイ以来約3年ぶりとなる。
18日にロンドン郊外のウィンザー城で開かれる女王夫妻主催の午餐会と、
ロンドンのバッキンガム宮殿でのチャールズ皇太子夫妻主催の晩餐(ばんさん)会にご出席。
女王や各国の王族らと親交を深められる。
滞在中は東日本大震災の際に日本のため尽力した関係者とも懇談される。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120516/imp12051611200001-n1.htm

両陛下がロンドンにご到着
2012.5.16 23:21
【ロンドン=芦川雄大】天皇、皇后両陛下は16日午後(日本時間同日深夜)、
政府専用機でロンドンのヒースロー空港に到着された。
エリザベス女王の在位60年を記念した午(ご)餐(さん)(昼食)会などの行事出席を目的とする公式訪問で、
滞在中は主にロンドンで過ごし、20日に帰国される。
陛下は2月18日の心臓手術から約3カ月での海外訪問となられた。
到着後しばらくは8時間の時差を考慮して、静かに過ごされる。
18日にはロンドン郊外のウィンザー城で開かれる女王夫妻主催の午餐会と、
ロンドンのバッキンガム宮殿でのチャールズ皇太子夫妻主催の晩餐(ばんさん)会にご出席。
女王や各国の王族らと親交を深められる。
宮内庁によると、陛下の英国ご訪問は皇太子時代を含めて8回目。両陛下で海外を訪問されるのは、
平成21年7月のカナダ、米ハワイ以来約3年ぶりとなる。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120516/imp12051623220003-n1.htm

両陛下 震災での支援に感謝伝える
5月18日 7時9分
イギリスを訪れている天皇皇后両陛下は、東日本大震災で日本の支援にあたった人たちと懇談し、
感謝の気持ちを伝えられました。
エリザベス女王の即位60年を祝う行事に出席するためイギリスを公式訪問中の両陛下は17日、
ロンドンの日本大使館に東日本大震災で日本の支援にあたったイギリス人など100人余りを招いて懇談されました。
冒頭、天皇陛下が英語でスピーチを行い、
「この国の多くの人々が、災害の犠牲者に対し同情を示して下さったにとどまらず、
困難な状況に置かれた被災者のために多岐にわたる貴重な救援活動を迅速に実施されたことは、
誠に心励まされることでした」などと述べて感謝の気持ちを伝えられました。
懇談には、震災の直後に岩手県の沿岸部に入り、犠牲者の捜索に当たったイギリスの緊急救助隊のメンバーや、
被災地の高校生をロンドンのスタジアムに招くイベントで中心的な役割を果たしたサッカーの
元イングランド代表のボビー・チャールトンさんなどが参加しました。
今回のイギリス訪問にあたって、両陛下は、震災で日本を支援した人たちに直接お礼を述べたいと
強く望まれたということで、およそ50分間にわたり1人1人に感謝の言葉をかけられました。
懇談のあと、緊急救助隊の指揮官ロイ・ウィルシャーさんは「両陛下に『直後に来てくれてありがとう』と
声をかけてもらいました。支援に携われたことを誇りに思います」などと話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120518/k10015202251000.html

両陛下 英女王の即位60周年祝う昼食会に
2012年5月19日 1:54
イギリスを訪問中の天皇・皇后両陛下は現地時間18日、エリザベス女王の即位60周年を祝う昼食会に出席された。
この後、二十数か国から招待された国王や王族らが出席する、チャールズ皇太子夫妻が主催する晩さん会にも出席される。
両陛下は現地時間18日、ウインザー城で行われたエリザベス女王の即位60周年を祝う昼食会に出席された。
昼食会では、女王と親しく話をされる姿が見られた。また、各国の国王らと旧交を深められたという。
また、天皇陛下は現地時間17日夜、東日本大震災後の際、支援にあたったイギリスの関係者らに対し、
「震災へのイギリスの人々の迅速な支援に、深く感動しました」と、英語で感謝の言葉を述べられた。
また、陛下は、被災地での救助活動が両国の友情を深めるものだったとも述べられた。
天皇陛下の体調について、同行している関係者は「特に変わった様子はない」と話している。
今回の訪問には侍医のトップである侍医長が同行し、体調管理にあたっている。
ただ、被災地の支援にあたったイギリス側の関係者と30分以上立ったまま話をされ、
現地時間18日の晩さん会も午後11時近くまで続くなど、決して楽な日程とはいえない。
htp://www.news24.jp/articles/2012/05/19/07205929.html

両陛下 イギリスから帰国
5月20日 13時54分
イギリスを公式訪問していた天皇皇后両陛下は、20日午後、帰国されました。
両陛下は、エリザベス女王の即位60年を祝う行事に出席するため、今月16日から5日間の日程で
イギリスを公式訪問されました。
両陛下を乗せた政府専用機は、20日正午すぎに羽田空港に到着し、
天皇陛下は皇后さまとにこやかなにことばを交わしながらタラップを降りられました。
空港では、皇太子さまをはじめとする皇族方、それに政府関係者などの出迎えを受け、
両陛下は一人一人と笑顔であいさつを交わされました。
今回の訪問で、両陛下はエリザベス女王夫妻が主催する昼食会に出席し、女王夫妻にお祝いを伝えたほか、
出席した各国の王族らとも親交を深められました。
天皇陛下はメインテーブルの女王の隣の席を用意され、1時間余りにわたって女王と歓談されたということです。
また、東日本大震災で日本の支援に当たったイギリス人ら100人余りを日本の大使館に招いて
感謝の気持ちを伝えられました。
天皇陛下は、ことし2月に心臓のバイパス手術を受けてからおよそ3か月後の外国訪問となり、
10時間以上におよぶ飛行機での移動のほか、滞在中には夜遅くまで続く行事もありましたが、
体調を崩すことなくすべての日程を終えられました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120520/t10015248771000.html

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

週刊新潮2012年5月31日号
女王の即位60年を祝う昼食会に招かれた世界各国の王族のうち、
59年前の戴冠式にも列席していたのは、天皇陛下とベルギー国王の2人だけである。
それだけに陛下は、今回の訪英には格別な感慨をお持ちだったという。
「到着された日の陛下は、時差もあって幾分お疲れの様子でしたが、随行員がご体調を気遣って
移動の折々でお声掛けすると『ありがとう、大丈夫です』と仰り、きびきびと動かれていました。
18日の午餐会ではシャンパンを飲まれ、円卓では女王の隣の席で、羊肉やアスパラガスのお料理、
デザートにチーズをお召し上がりました。会では、大震災のため皇太子さまが結婚式への参列を見送った、
ウィリアム王子とキャサリン妃が陛下に近づいて、歓談する場面もあったようです」(同行した記者)
両陛下は20日昼、羽田空港に到着。お留守の間、国事行為を代行された皇太子さまをはじめ雅子妃、
そして秋篠宮ご夫妻らが出迎えられた。
(略)
宮内庁担当記者が言う。
「ご出発の16日午前、最後に滑走路でお見送りされた際には、皇太子ご夫妻と秋篠宮ご夫妻は
並んで手を振られていました。この時は雅子さまも柔和な表情で、満面に笑みを湛えられていたのですが…」
問題は、この少し前に空港で催されていた「出発行事」であった。
「専用機が出発する滑走路の前には、戸建ての貴賓室が設えられています。
こちらのホールでは、皇族方や衆参両院議長ら列席の中、君が代の演奏に続いて
野田総理がお見送りの言葉を述べ、陛下が出発のご挨拶をなさるセレモニーが行われていました。
ですが、およそ30人が臨んだこの行事に、雅子さまのお姿はありませんでした。
行事には、あらかじめ出席の意向を示されていたのですが、前日の夕刻になって
宮内庁記者会に『予定変更』との発表文が配られたのです」(同)
これまで行事の際に度々みられた“ドタキャン”が、今回もまた繰り返されたというのだ。
さる宮内庁関係者によれば、
「妃殿下はその行事の間、ホールの横にある控室で待機なさっており、
ご搭乗の直前に皇族方と合流され、離陸を見守ったのです」
その2日後、18日には来日したオックスフォード大学の総長夫妻と懇談。雅子妃の対外的な公務での懇談は、
昨年11月のベトナム駐日大使夫妻との面会以来、実に半年振りのことである。
「これを受け、妃殿下のご体調に好転の兆しと捉える向きもありますが、早計に過ぎます。
過去のケースに照らしても一目瞭然で、07年に両陛下が欧州を歴訪された際、
また09年にカナダと米国を訪問された際も、妃殿下は最後のお見送りはなさったものの、
貴賓室での行事にはいずれも欠席されています」(同)
(略)

訪英終えた天皇皇后両陛下のハードな日程に体調心配する声も
NEWS ポストセブン 5月24日(木)7時6分配信
エリザベス女王即位60周年祝賀行事にご出席のため訪英されていた天皇皇后両陛下は、
約12時間に及ぶフライトを終え、5月20日昼過ぎ、政府専用機で帰国された。
羽田空港には、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、秋篠宮家の長女・真子さまら皇族方が出迎えられた。
タラップを降りた両陛下は出迎えたひとりひとりと笑顔で言葉を交わされたのだが、
美智子さまが雅子さまの前に立たれたときのことだった。
「美智子さまのほうから雅子さまに“その後、お体は大丈夫なの?”と体調を気遣われたそうです。
本来ならば、お出迎えする側の雅子さまが、美智子さまのご体調を案じられるのが普通ですから、
雅子さまは恐縮しきりで、何度も何度も丁重に頭を下げられていました。
この言葉には、英国訪問という大きな公務を終えられた美智子さまの“これからはあなたたちの番ですよ。
しっかり頼みますよ”というバトンタッチの意味が込められていたような気がしてなりません」(皇室関係者)
今回の訪英で、女王との友好をさらに深められた両陛下だが、その一方で現地では
かなりのハードスケジュールだったため、お疲れは色濃く残られているという。
「しかも帰国の機内では、おふたりともあまり眠れなかったようです。今後、どっとお疲れが出ないか、
周囲は心配しているようです」(前出・皇室関係者)
※女性セブン2012年6月7日号
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120524-00000004-pseven-soci

日英ロイヤルファミリー重なり合う歴史と思い 天皇陛下 心臓手術乗り越え英女王と再会
(週刊朝日 2012年06月01日号配信掲載) 2012年5月23日(水)配信
エリザベス女王の即位60周年を祝うための訪英は、象徴天皇としての外交の姿を模索し続けてきた
天皇陛下が、自身の原点を確認する旅となった。
再会を果たした天皇陛下と女王の人生には、重なり合う部分も多い。午餐会で席を共にしたふたりの心には、
どのような思いが去来したのだろう。
5月18日、エリザベス女王の即位60周年を祝う午餐(ごさん)(昼食)会が開かれたロンドン郊外のウィンザー城。
二十数カ国の君主らに交じって、天皇、皇后両陛下の姿があった。
今回の訪英を「強く望んでおられた」(宮内庁関係者)という天皇陛下は、3カ月前に受けた
心臓バイパス手術の影響を感じさせない足取りで、出迎えた女王に歩み寄ると、笑顔でしっかりと握手を交わした。
隣を歩く美智子さまは、天皇陛下に寄り添うように歩調を合わせる。
英国に出発する際はブルーグレーのスーツに同色の小さな帽子をかぶっていたが、
この日は金泥(きんでい)で霞が描かれた訪問着に、かきつばたの模様が織り込まれた
西陣の織り帯という美しい着物姿だった。
1959年の結婚から半世紀にわたり、天皇陛下とともに各国との交流を深めてきた美智子さまは、
ファッションを通じて相手国や国民にメッセージを伝えてきた。
たとえば、92年の中国訪問では国旗に合わせた赤、03年に静岡県浜松市で在日ブラジル人と交流した時には、
ブラジルの国花であるイッペーの黄色地に、イッペーのデザインをあしらった帽子をかぶって
相手国や国民への親愛の情を示した。
92年の訪中に、朝日新聞の宮内庁担当記者として同行した石井勤さん(現・朝日カルチャーセンター社長)が指摘する。
「天皇陛下は、象徴たる自分は『何をすべきで何をしてはいけないのか』ということを日々考え、
何かあるとすぐに憲法に立ち返って自身の言動を確認なさってきた。
一方、美智子さまはそうした思考の蓄積を体系化し、会見での言葉や行動、服装などを通じ、
国民に見える形で陛下の考えを伝えているのです」
ところが、66年から美智子さまの帽子のデザイナーを務めてきた平田暁夫さんはこう明かす。
「不思議なことに、今回の英国訪問に関しては特段の注文はありませんでした」
一体なぜなのか。石井さんは、変化の背景には「今回の訪英の主役は天皇陛下だ」という
美智子さまの思いがあったのではないかと推測する。
「両陛下は今回の訪英に国と国の関係といった意味合いを意識するのではなく、
自然体で訪問したいと望まれたのでしょう。そんな気持ちが、服装にも表れているのだと感じます」
とはいえ、両陛下、とくに天皇陛下にとって、女王が国際親善の相手という枠を超えた
特別な存在であることは間違いない。
天皇陛下が初めて英国を訪問したのは皇太子時代の53年。女王の戴冠(たいかん)式に出席した時だ。
天皇陛下は還暦を迎えた93年の誕生日会見で、当時をこう振り返っている。
「英国の女王陛下の戴冠式への参列と欧米諸国への訪問は、
私に世界の中における日本を考えさせる契機となりました」
53年という年は、第2次世界大戦に敗れた日本が国際社会に復帰した翌年で、
日本や日本人を見る世界の目はまだまだ厳しかった。19歳の青年だった明仁親王にとっては、
そのあと長い友情を育むことになる各国の王族との出会いの場であると同時に、
英国民の冷たい視線にさらされた場でもあったろう。
たとえば、明仁親王が英国に到着した日、英国の大衆紙デイリー・エクスプレスは、
「日本の皇太子を戴冠式に出席させるべきか」と読者に質問したところ、反対が68%にのぼったと報じている。
ビルマ(ミャンマー)で日本軍の捕虜となった人が多く暮らすケンブリッジでは、
「アンチ・アキヒト」という不穏な空気が高まっていたため、明仁親王はホテルでの宿泊を避け、
訪問した大学の学長宅に滞在することになった。イングランド北部のニューカッスルでは、
元捕虜団体の抗議で明仁親王の訪問が中止される事態も起きた。
前出の石井さんは言う。
「天皇陛下は批判の声にもしっかりと耳を傾け、状況をあるがままに受け止めることが
自分の役割だと感じている方です。日本や皇室に対して厳しい目が外にある、
と天皇陛下が初めて肌で感じたであろうこの時の経験は、
天皇陛下の象徴天皇像を形作るうえでの出発点となったはずです」
そうした中で温かく接してくれた女王のふるまいは、若き親王にとり、どれほど心強い支えとなっただろう。
ふたりの交流はその後も続き、明仁親王が美智子さまと結婚した時は、女王からお祝いに銀製の茶器一式が贈られ、
長男の浩宮さまが誕生した際には祝電が寄せられた。
98年には、英国の最高勲章であるガーター勲章も贈られている。
天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀した天野篤医師は、本誌5月25日号に掲載したインタビューで、
天皇陛下の体調について、「訪英中に時差による睡眠不足で体調が変化して、
不整脈を誘発する可能性もゼロではない」と指摘した。当
然ながら、天皇陛下も医師団からそうしたリスクについての説明は受けていたはずだが、
体にかかる負担を承知で自身が女王に会うという選択をした。
この一事をみても、天皇陛下が女王に対し、どれだけ深い親愛の情を感じているかが伝わってくる。
女王と天皇陛下は年齢こそ七つ違うが、自身の体験や家族の歴史も重なり合う部分が少なくない。
左ページの表を見てほしい。第2次大戦中、幼いふたりは、ともに疎開を経験している。
女王は即位前、21歳の誕生日に「全生涯を英国連邦に捧げる決意である」と演説し、
天皇陛下も日ごろから「国民のために尽くす」と口にするなど、
ともに国と国民のために自身を捧げる人生を送っている。
喜ばしい話ではないが、子どもの結婚生活が順風満帆ではないという点も重なっている。
女王は4人の子どものうち3人が離婚を経験した。英国王室に詳しい関東学院大学の君塚直隆教授は次のように語る。
「92年には長女のアン王女が離婚し、カミラ夫人との不倫関係を続けた長男チャールズ皇太子が
ダイアナ妃と別居しました。この年、女王は在位40年の式典で『ひどい年』と思わず口にしています。
さらに、97年には大衆に人気のあったダイアナ元妃の死に対し、
英国王室は民間人の死だと冷たい対応をしたため、王室は大衆の批判にさらされることになりました」
一方、天皇陛下も長男である皇太子さまの妻雅子さまが適応障害と診断されている。
療養生活は9年目に入ったが、回復の兆しは見えてこない。
家族のことで頭を悩ませる親の心情という点でも、通じ合う部分があるのかもしれない。
60年近くにわたる親交を象徴するように、天皇陛下の食事の席は女王と同じテーブルだった。
その席で、ふたりはどんな会話を交わしたのだろう。
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20120523-01/1.htm