卓話「新会員スピーチ」10年前の思い出

THE ROTARY CLUB OF HIROSHIMA SOUTHEAST 2013.9.30 2497
卓話「新会員スピーチ」10年前の思い出
宮腰次郎
10年前の平成15年7月9日皇太子殿下ご夫妻をお迎えしました。本日はそのお話をさせていただきます。
私は10年前、茨城県日立市にあるホテルサンガーデン日立に勤めておりました。
日立市は茨城県北部の太平洋側に位置し、東北大震災の際にも被害に遭った地域です。
福島原発から100キロ弱の距離にあります。日立製作所のお膝元で、大きな工場がいくつもあり、
中には敷地内をバスが巡回している工場もありました。地元の方々は、
日立製作所さんのことを「にっせい」と言います。日本生命さんではありません。
日立市の魚は「さくらだこ」沿岸ではイカ漁が行われ、又あんこうの産地としても有名なところです。

今回、皇太子殿下ご夫妻は、茨城県水戸市での全国献血運動推進大会にご出席されるに当たり、
日立駅前にある献血ルームを御視察されました。
献血ルーム御視察前後にホテルに休憩、昼食で立ち寄られました。
太皇太后・皇太后・皇后・皇太子・皇太子妃・皇太孫が外出することを「行啓」と言い、
天皇が外出することを「行幸」行く先が2か所以上にわたるときには「巡幸」と言うんだそうです。
今回は「行啓」です

当日のスケジュールは次のとおりでした。
電車でJR日立駅御着⇒ホテル(御休憩)⇒献血ルーム御視察⇒
ホテル(御昼食・御休憩)⇒県内他所に向かって御発。
殿下に使う言葉は、御先導、御着、御発、御順路、御覧、御日程など「御」が付くのが特徴です。
皇太子殿下ご夫妻のご来館当日まで、警視庁、関東管区警察、宮内庁警察、茨城県警察、
日立警察署の警察関係者が入れ替わりで毎日来館。
ゴールデンウイーク後45日間土日を除く毎日ホテル内外で警備の調査や準備をしていました。
又、保健所による厨房・水質検査、消防署の立入り検査、ガス・水道・電気設備の事前保守確認、
停電の際の電源回路確保準備、エレベーター、玄関自動ドア保守会社事前確認など念入りの準備がありました。
昼食は、フランス料理、お箸で食べられるフランス料理、洋風のお弁当の3種類を提案し、
洋風弁当に決まり、地元産の食材を使用して欲しいとの要望がありました。
食事会場のカーペット、壁紙張替、カーテン交換、トイレ休憩するスイートルームのソファ張替、
リビング椅子の座面張替、カーテン取替などの準備もしました、
そんな中、ホテルに事前連絡無しに白バイをはじめ警察車両が多数ホテル前に集合し、
車の隊列白バイ6台、他9台によるリハーサルが予告なく行われ、
何があったのか、といった近隣からの問い合わせが何件かありました。
当日の話となりますが、従業員の館内出入りは警察がチェック(自転車通勤不可)。
正面玄関は、故障した場合を想定し、自動ドアは開けたまま。
ガス会社、水道局、電力会社、エレベーター保守会社、自動ドア会社を待機させるなど
念入りの態勢でのお迎えとなりました。
12名での昼食の際にはサービスマン10名。
当日、関係者の厨房 立入りはありませんでした。昭和天皇は調理係りを一緒に連れて来たそうですが、
今回はホテル係りの調理によるお食事提供でした。
食後の休憩時スイートルームで聞こえてきたのが「わっはっは」ではなく「カッカッカ」、
これは殿下の笑い声です。肉声を聞きましたがびっくりしました。ゴミはお付きの方が持ち帰りました。
今回の皇太子殿下ご夫妻ご来館に関して、打ち合わせ時間 延べ約300時間にもなりましたが、
当日 ホテルご滞在は2時間でした。
不謹慎ですが、収支の話をしますと支出は、食事会場やスイートルーム一部改装、
館内清掃他諸費用で約370万円。
収入はお食事代、その他事前打ち合わせ会場費含め??万円でした。
後日、東宮御所へ訪問し、タバコ・日本酒〈月桂冠〉をお礼としていただきました

http://hiroshima-serc.jp/archives/2013/09/weeklyreport/20130930.pdf

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