皇位の継承に連なる方々であり,その配偶者や親族であってはならない

皇后陛下お誕生日に際し(平成6年)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h06sk.html


問3 皇后さまが入られて35年間で皇室もずいぶんと変わりました。
「皇后さまが陛下とお二人で新しい風を吹き込まれた」という意見も聞かれますが,いかがお考えですか。
皇后さまが目指される皇室像を含めてお聞かせください。

皇后陛下
皇室も時代と共に存在し,各時代,伝統を継承しつつも変化しつつ,今日に至っていると思います。
この変化の尺度を量れるのは,皇位の継承に連なる方であり,配偶者や家族であってはならないと考えています。
伝統がそれぞれの時代に息づいて存在し続けるよう,各時代の天皇が願われ,
御心をくだいていらしたのではないでしょうか。きっと,どの時代にも新しい風があり,
また,どの時代の新しい風も,それに先立つ時代なしには生まれ得なかったのではないかと感じています。



皇后陛下お誕生日に際し(平成28年)
http://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/3


8月に陛下の御放送があり,現在のお気持ちのにじむ内容のお話が伝えられました。
私は以前より,皇室の重大な決断が行われる場合,
これに関わられるのは皇位の継承に連なる方々であり,
その配偶者や親族であってはならないとの思いをずっと持ち続けておりましたので,
皇太子や秋篠宮ともよく御相談の上でなされたこの度の陛下の御表明も,謹んでこれを承りました。
ただ,新聞の一面に「生前退位」という大きな活字を見た時の衝撃は大きなものでした。
それまで私は,歴史の書物の中でもこうした表現に接したことが一度もなかったので,
一瞬驚きと共に痛みを覚えたのかもしれません。
私の感じ過ぎであったかもしれません。