元号

元号一覧
gengou.htm

※最短は暦仁の二カ月余り、最長は昭和の62年(元年と末年が一週間ずつ)余り
※天平の四字元号は中国の則天武后時代に倣ったものと思われる
※読みは諸説あり

「大化」から「平成」まで247 1300年超の歴史
日本の元号は、古代から1300年以上にわたり続いている。
中国に発祥し東アジアに広まった元号を今でも使っているのは日本だけ。
より平和で幸せな次の時代への願いが込められた元号はこれまで247。

吉兆、災厄でも改元
現代は代替わりのみ
元号は天皇の代替わりによる「代始(だいはじめ)改元」のほか、
めでたい前兆などによる「祥瑞(しょうずい)改元」、災厄を理由とする
「災異(さいい)改元」などで改められてきた。
現代では「元号法」により、皇位継承があったときに限り政令で定めるとされている。
日本最初の元号は645年の「大化」。
701年の「大宝」からは、同年に完成した大宝律令で、それまでの干支ではなく
元号(年号)を文書に記すよう制度化された。
平安時代の早い時期までは祥瑞改元が多い。
「大宝」は金の献上、「慶雲」は縁起のいい雲の出現、「霊亀」「神亀」「宝亀」は
めでたい亀の献上が契機になっている。
平安の中期以降になると、祥瑞改元が姿を消す代わりに災異改元が頻繁になった。
その最初は923年の「延長」で、長雨とはやり病が理由とされる。
地震、火災、天候不順、疫病のほか、戦乱なども理由とされた。
989年の「永祚」はハレー彗星の出現などによる。1855年の「安政」では、
火事や地震に加えて黒船来航も「災異」としてとらえられている。
このほか、60年に1度ずつ巡ってくる干支の「辛酉(かのととり)(しんゆう)」と
「甲子(きのえね)(かっし)」には大きな社会変動が起こり得るとの考えによる改元も
平安時代から幕末まで及んだ。
明治時代になると岩倉具視らの考えで、天皇一代に元号一つとする「一世一元」の制度となった。
新元号の選定も、それまでは学識者が長時間の議論をしていたが、明治政府の幹部の松平春嶽が
候補を三案に絞り、明治天皇が賢所でくじを引いて決めた。
戦後、明治憲法とともに旧皇室典範などが廃止され、元号についての明文法がなくなった。
1979(昭和54)年に元号法が制定され、天皇ではなく政府が元号を決めることになった。
同年に閣議報告された元号選定の手続きによると、首相から委嘱された中国古典の学者らが
考案した候補名を▽国民の理想としてふさわしい良い意味を持つ▽漢字2字▽書きやすく読みやすい
▽一般に用いられていない―などの基準で官房長官が整理。
原案数個の中から、有識者の懇談会、衆参両院正副議長からの意見聴取、全閣僚会議を経て
決定することになっている。

トップ3は「永」「元」「天」
日本の元号にこれまで使われた漢字は72。最も回数が多いのは「永」(29回)、
次が「元」「天」(各27回)で永久や元始を連想させる漢字が頻出する。
元号は天皇が決めるものとされていたが、平安時代ごろからは天皇が文章博士(もんじょうはかせ)ら
学者に案の提出を命令し、「陣定(じんのさだめ)」(改元定かいげんのさだめとも)呼ばれる公卿の会議で
選定の議論がされた。
この議論「難陳(なんちん)は論難合戦にもなった。「案にある字が以前使われた時に不祥事があった」
「長く続かなかった」といった経緯が持ち出され、言いがかりめいたやりとりにもなった。
当初は朝廷周辺が使っていた元号は、徐々に庶民にも浸透。
京都府立丹後郷土資料館の吉野健一氏によると、16世紀は全国に新元号が届くまで1年近くを要することもあったが、
江戸時代になると藩のお触れなどにより、全国の主要都市には2〜3週間、離島や山間部を含めても
1〜2カ月で伝えられた。
それに伴い「寛永」の漢字を分解し「ウサ見ること永し」と揶揄するなどの庶民の噂も広まった。
為政者側が神経をとがらせることもあったという。
一方で庶民は、元号に新時代への期待も託した。
(河北新報平成31年1月3日)

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「明治」は11度目の正直=選から漏れた元号案、最多は40回
2019年02月02日15時19分
平成も残り3カ月を切った。「明治」10回、「大正」4回、「平成」は1回。
4月1日には新しい元号が発表されることが決まったが、
これらの数字はいずれも過去の改元の際に案として出されたものの、不採用となった回数を示す。
元号に詳しい所功京都産業大名誉教授によると、不採用となった回数が最も多いのは「嘉徳」の40回。
次いで「寛安」の33回、「建正」の26回が3番手で続くが、いずれもまだ日の目を見ていない。
「明治」は室町時代に2回、江戸時代にも8回候補となった。
「大正」は鎌倉時代末期と江戸前期に計4回、「平成」も幕末に候補として浮上した後に採用された。
一部の漢字が何度も使われる傾向もあり、
使用回数が多い漢字上位10字(永、天、元、治、応、正、文、和、長、安)を組み合わせた元号は
「天応」「元治」などこれまでに41個ある。
理論的にはあと49の組み合わせが可能だが、
この中でも「文長」(24回)を筆頭に、「永安」(16回)、
「文元」(15回)、「和元」(14回)、「安長」(9回)などが過去に複数回、選から漏れている。
一方、「昭和」は初めて候補となり、そのまま採用された。
「昭」の字が使われたのも、「平成」の「成」と同様に初めてだった。(2019/02/02-15:19)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019020200439&g=soc