佳子内親王殿下 ICU御卒業

佳子さま、国際基督教大学ご卒業
2019.3.22 10:04
秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは22日、国際基督教大(ICU、東京都三鷹市)の卒業式に出席された。
宮内庁によると進学や就職の予定はなく、今年6月には、これまで秋篠宮妃紀子さまが務められてきた
「産経児童出版文化賞」の贈賞式に臨席するなど、成年皇族として本格的に公務に取り組まれる。
佳子さまは同日、卒業式前に黒の帽子とガウン姿で取材に応じ
「充実した学生生活を送ることができ、感謝しています」と話された。
卒業にあたり、佳子さまは宮内記者会の質問に文書で回答を寄せられた。
この中で今後の公務について「依頼を頂いた仕事に、一つ一つ丁寧に取り組むというのが
基本的な考え方」と意欲を示された。自らの結婚は「遅過ぎずできれば良い」とする一方、
姉の眞子さまのご結婚に関する一連の儀式が延期されている現状についてもご言及。
「結婚においては当人の気持ちが重要」との認識を示した上で、
「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と気遣われた。
佳子さまは平成25年に学習院大にご進学。2年生途中で中退し、27年にICUに入学された。
教養学部で3年生から心理学を専攻し、
卒業論文では「ワーキングメモリとMind Wanderingが読解力に及ぼす影響」との題で、
人間の読解力について考察された。在学中は29年9月から30年6月、英国のリーズ大学で舞台芸術なども学ばれた。
https://www.sankei.com/life/news/190322/lif1903220015-n1.html

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秋篠宮ご夫妻の次女の佳子さま大学卒業「意義ある経験」
2019年3月22日 10時22分
秋篠宮ご夫妻の次女の佳子さまは22日、国際基督教大学を卒業するのにあたって、
記者団の質問に文書で回答を寄せられました。
この中で、佳子さまは、学生生活を「あっという間であったと感じています」と振り返り、
1年半近く教育の分野を学んだ学習院大学を中途退学し、国際基督教大学に移ったことについて
「一つの分野を集中的に学ぶことも、幅広く学ぶことも、
どちらも非常に意義のある経験であったと感じています」と述べられました。
印象深かったこととしてはイギリスへの留学を挙げ、
「英語で学び、英語で生活をしたこと、様々な国の人と交流し、いろいろな文化に触れたこと、
今までになかった新しい視野を持つことができたことなど、多くの経験ができた」と振り返られました。
そして、卒業後は公的な活動の機会が増えることになるとしたうえで、「私が何をやりたいかではなく、
依頼を頂いた仕事に、一つ一つ丁寧に取り組むというのが基本的な考え方です」と記されました。
ご自身の結婚については「遅過ぎずできれば良いと考えています」と述べたうえで、
理想の男性像については「一緒にいて落ち着ける方が良いと考えています」とこたえられました。
一方、お相手の有無を尋ねる質問に対しては
「このような事柄に関する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません」と記されました。
また、姉の眞子さまと、婚約が内定している小室圭さんの結婚に向けた行事が延期されていることについては
「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。
ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と述べられました。
そのうえで、「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、
情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して、
情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています」と記されました。
最後に、来月30日に退位される天皇陛下と皇后さまについて
「様々な事柄に対して、まるでご自身のことのように、時にはお心を痛められ、
時には喜ばれるご様子に触れ、強く心に残るものがございました」と述べられました。
そして、新たに即位される皇太子さまと皇后になられる雅子さまについては
「私は大学を卒業し、皇族の一員としての活動が以前より多くなってまいりますので、
そのような中で、少しでもお二方のお役に立つことができれば誠に嬉しく思います」と記されました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190322/k10011856481000.html

佳子内親王殿下の国際基督教大学ご卒業に際しての文書回答(平成31年)
佳子内親王殿下の国際基督教大学ご卒業に当たり宮内記者会質問とご回答
http://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/27

問1 大学卒業を迎えての感想をお聞かせ下さい。
学習院大学から国際基督教大学へ移られて学ばれたご感想や
英国リーズ大学への短期留学などで印象深かったことは何でしょうか。
学業以外も含め,エピソードを交えてご紹介ください。

ご回答
大学卒業を迎え,学生生活が過ぎるのはあっという間であったと感じております。
また,恵まれた環境で過ごせたことを大変ありがたく思っております。
学習院大学では,約1年半,教育の分野を学びました。国際基督教大学では,英語で学ぶことも含め,
幅広い分野を学び,最終的に心理学を専攻いたしました。
一つの分野を集中的に学ぶことも,幅広く学ぶことも,どちらも非常に意義のある経験であったと感じております。
学業以外では,仲良くなった友人達と一緒に食事をしながら会話を楽しむなど,
どちらの大学でも思い出深い学生生活を過ごすことができました。

国際基督教大学の在学中に短期留学をしたリーズ大学では,日本では学ぶ機会の少ない,
舞台芸術に関わる分野や,国際基督教大学で専攻していた心理の分野などを含め,幅広く学びました。
上に書いたことと重なりますが,一つの分野を集中的に学ぶことも,幅広く学ぶことも,
どちらも非常に意義のある経験であったと感じております。
印象深かったことは,留学中の一連の経験と言えます。
英語で学び,英語で生活をしたこと,様々な国の人と交流し,いろいろな文化に触れたこと,
今までになかった新しい視野を持つことができたことなど,多くの経験ができたので,
留学をしていた約9ヶ月間は非常に印象深い期間でした。

どの大学においても,教職員の方,仲良くなった友人達,大学に通うに当たりお世話になった方々など,
関わってくださった方々に非常に感謝しております。

問2 今後の進路と将来の夢についてお聞かせください。
卒業後は公務に臨まれる機会もさらに増えてくるかと思いますが,
大学での経験を活かし,どういった活動に力をいれていきたいとお考えでしょうか。
同じ国際基督教大学で学ばれた眞子さまは大学卒業後,イギリスのレスター大学大学院に留学されましたが
佳子さまはそういったご希望はありますか。

ご回答
公的な仕事は以前からしておりましたが,卒業後はその機会が増えることになると思います。
どのような活動に力を入れたいかについては,以前にもお答えしたことがありますが,
私が何をやりたいかではなく,依頼を頂いた仕事に,一つ一つ丁寧に取り組むというのが基本的な考え方です。
これまで行った仕事は様々な分野のものがありました。大学生活で,一つの分野を集中的に学んだ経験も,
幅広く学んだ経験もこれからの仕事に活かすことができれば嬉しく思います。

将来の夢は,あくまでも夢ですので,以前と変わらず自分の中で温めておきたいと思っています。
大学院への進学は現時点では考えておりません。

問3 ご家族についてお伺いします。ご両親,眞子さま,悠仁さまと普段はどのようにお過ごしでしょうか。
ご家庭でのエピソードをお聞かせ下さい。卒業にあたってご両親に伝えたいことや,
眞子さまこの春中学生になられる悠仁さまへのメッセージ,
ご両親や眞子さまから受けられた印象的なアドバイスもあわせてお聞かせ下さい。

ご回答
両親には,公的な仕事に関することや,意見を聞いたほうが良いと感じる事柄について
アドバイスを求めることがあります。姉とは日常の出来事をお互いに報告しあったり,相談事をしたりします。
弟とは,姉と同じように日常の会話をしたり,一緒にテレビを見たり,遊んだりしています。
姉と弟と3人で話をしていると,非常に楽しく,たわいもないことで笑いが止まらなくなることもあります。

卒業に当たり両親に伝えたいことですが,上に書いたように,私は公的な仕事に関することや,
意見を聞いたほうが良いと感じる事柄について両親にアドバイスを求めることがあります。
そのような際にアドバイスをもらえることに感謝しています。
姉は,小さい頃から私のことを非常にかわいがってくれましたし,いつでも私の味方でいてくれました。
いつもありがとうと思っています。
今年の春から中学生になる弟へのメッセージですが,楽しく充実した日々を過ごしてほしいと思います。

印象的なアドバイスについては,公的な活動への取り組み方ということが挙げられます。
問2でお答えしていることと重なりますが,公的な仕事は,自分が何をしたいかで選ぶものではなく,
依頼を頂いたものを一つ一つ丁寧に行うという考え方は父からのアドバイスであり,
母と姉も共通して持っている認識であると思います。

問4 秋篠宮さまは去年11月のお誕生日にあたっての記者会見で,
佳子さまの結婚について「それほど遅くなくしてくれたらいいとは思います」と話されました。
結婚の時期や,理想の男性像についてどのようにお考えでしょうか。お相手はいらっしゃいますか。
眞子さまは,結婚に関する儀式を延期されていますか,家族としてどのように受け止めていらっしゃいますか。

ご回答
結婚の時期については,遅過ぎずできれば良いと考えております。
理想の男性像については,以前もお答えしていますが,一緒にいて落ち着ける方が良いと考えております。
相手がいるかについてですが,このような事柄に関する質問は, 今後も含めお答えするつもりはございません。

姉が結婚に関する儀式を延期していることについてですが,
私は,結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。
ですので,姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています。

また,姉の件に限らず,以前から私が感じていたことですが,
メディア等の情報を受け止める際に,情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。
今回の件を通して,情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています。

問5 まもなく皇位継承が行われます。これまで象徴としての務めを果たしてこられた天皇陛下と
支えてこられた皇后さまのご活動をどのようにご覧になってきましたか。
新天皇皇后となられる,皇太子ご夫妻へのお気持ちとともに,
皇族の減少など皇室の抱える課題についてのお考えもあわせてお聞かせください。

ご回答
天皇陛下と皇后陛下のご活動についてですが,両陛下は約60年の長きにわたり,
様々なご活動に心を込めて取り組んでこられました。このことを,大変尊敬申し上げております。
様々な事柄に対して,まるでご自身のことのように,時にはお心を痛められ,
時には喜ばれるご様子に触れ,強く心に残るものがございました。公的な場以外でお目にかかる際にも,
私たち若い世代にとって大切なことをお話し下さいます。
このように,真剣な思いを持っていらっしゃる両陛下であるからこそ,
ご活動の際にそのお心が自然と伝わってくるのではないかと思っております。

皇太子殿下,皇太子妃殿下についてですが,両殿下は5月に天皇皇后両陛下になられます。
私は大学を卒業し,皇族の一員としての活動が以前より多くなってまいりますので,
そのような中で,少しでもお二方のお役に立つことができれば誠に嬉しく思います。
皇族の減少などの課題につきましては,制度のこととも関係しますので,回答は控えたいと思います。



佳子さまがICU卒業 「充実した学生生活に感謝」
毎日新聞2019年3月22日 10時00分(最終更新 3月22日 11時08分)
秋篠宮家の次女佳子さま(24)が22日、国際基督教大(ICU、東京都三鷹市)の卒業式に出席された。
宮内庁によると、大学院進学や就職の予定はなく、卒業後は公務が増える見込み。
角帽、ガウン姿の佳子さまは報道陣の問いかけに
「充実した学生生活を送ることができ、感謝しています」と笑顔で応じた。 
佳子さまは心理学を専攻した。卒業論文は、読解力について約30人への実験を通して考察した内容だという。
宮内記者会からの質問に文書で回答し、今後の活動について
「何をやりたいかではなく、依頼をいただいた仕事に丁寧に取り組む」とつづった。
姉の眞子さまの結婚延期への質問には「当人の気持ちが重要。
姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」と記した。
過熱する報道を念頭に「情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切」との意見も示した。
幼稚園から学習院に通った佳子さまは、学習院大文学部に進学したが、2年生だった2014年に中退。
その後、眞子さまも学んだICUに特別入学選考(AO入試)で合格し、
15年4月に教養学部アーツ・サイエンス学科に入学した。
約9カ月間の英リーズ大の留学では舞台芸術などを学んだ。【山田奈緒】

秋篠宮ご夫妻の感想
大学で過ごした期間に、さまざまな分野のことを学ぶ機会に恵まれたように聞いております。
また、その間には英国での短期留学も経験し、視野を広げることができたのではないかと思います。
これまでの経験を生かし、今後の仕事に取り組んでほしいと願っております。
https://mainichi.jp/articles/20190322/k00/00m/040/049000c


佳子さま「充実した学生生活で感謝」ICU卒業
秋篠宮家の次女佳子さま(24)は22日、東京都三鷹市の国際基督教大学(ICU)の卒業式に出席された。
午前7時半頃、式に先立って大学構内で黒の帽子とガウン姿で記念撮影に応じ、
「充実した学生生活を送ることができ、感謝しています」と笑顔を見せられた。
佳子さまは学習院大を中退し、2015年にICUに入学された。
宮内記者会の質問に対する文書回答では、二つの大学で教育や英語、心理学を学び
「非常に意義のある経験であったと感じております」と振り返られた。
特に印象深かったこととして、舞台芸術などを学んだ英リーズ大学での約9か月の留学を挙げ、
「様々な国の人と交流し、新しい視野を持つことができた」とつづられた。
宮内庁によると、今のところ大学院への進学や就職の予定はなく、
皇室の一員として公務の幅を広げていかれるという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190322-OYT1T50160/

佳子さま「結婚、姉の希望かなう形に」 報道にも言及
中田絢子 2019年3月22日10時03分
秋篠宮家の次女、佳子さまは22日の大学卒業にあたり、宮内記者会の質問に文書で回答した。
佳子さまは文書で、延期となっている姉・眞子さまと小室圭さんとの結婚についての質問にも答えた。
「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています」とし、
「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」と記した。
眞子さまについては「いつでも私の味方でいてくれました」と振り返り、
「いつもありがとうと思っています」と感謝した。
また「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、
情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています」と言及。
「今回の件を通して、情報があふれる社会においてしっかりと考えることの
大切さを改めて感じています」と述べた。過熱する報道などを念頭に置いた発言とみられる。
一方、自らの結婚は「遅過ぎずできれば良い」とし、相手がいるかどうかについては
「今後も含めお答えするつもりはございません」とした。(中田絢子)
https://www.asahi.com/articles/ASM3N648MM3NUTIL06L.html



佳子さま、昭和天皇に大学卒業ご報告
2019.3.25 16:20
秋篠宮家の次女、佳子さまは25日、昭和天皇が埋葬されている武蔵野陵(東京都八王子市)を参拝し、
国際基督教大(ICU)を卒業したことを報告された。
グレーの洋装に黒い帽子姿の佳子さまは、陵の前で深く拝礼し、玉串をささげられた。
その後、敷地内にある香淳皇后の武蔵野東陵も参拝された。
佳子さまは今月22日にICUの卒業式にご出席。在学中は英国リーズ大への留学も経験された。
https://www.sankei.com/life/news/190325/lif1903250027-n1.html



  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

佳子さま、メディア報道に言及 「信頼性や意図などをよく考えることが大切」
2019/3/22 18:48
秋篠宮家の次女、佳子さま(24)が2019年3月22日、国際基督教大学(ICU)の卒業式に出席した。
佳子さまは学習院大学を中途退学後、15年4月にICU教養学部アーツ・サイエンス学科へ入学。
在学中には約9か月間のイギリス留学も経験した。
卒業にあたって佳子さまは、宮内庁の記者クラブ「宮内記者会」からの質問に書面で回答。
そこでは、姉・眞子さまと小室圭さんの婚約問題などを念頭におき、
メディアリテラシーについても触れられている。

「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが...」
宮内記者会と佳子さまの質疑応答は、NHKや新聞各社などの加盟社が、
ウェブ版の記事として全文公開している。メディアや情報について触れたのは、
自身や眞子さまの結婚について問われた、4つ目の質問への回答だ。
佳子さまは、結婚時期を「遅過ぎずできれば良い」とし、理想の男性像は「一緒にいて落ち着ける方が良い」。
お相手がいるかについては、「このような事柄に関する質問は、
今後も含めお答えするつもりはございません」と答えた。
また、眞子さまの結婚については「当人の気持ちが重要」との考えを示して、
「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」と思いを述べる。そのうえで、こう続けた。
「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、
情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。
今回の件を通して、情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています」
佳子さまの回答は、あくまで情報の受け手である「私」を主語にしているが、裏返すと、
信頼性の低い情報や、強い意図を持った情報を発信するメディア側に、クギを刺しているようにも読み取れる。
小室さんの金銭問題は、雑誌やテレビが連日のように報道している。

ICU受験報道時にもコメント
情報に対する考え方に加えて、お相手についての質問には強い表現で返答したこともあり、ツイッターでは、
「メディアにクギ刺してて草」
「メディア取材へのお答えが素晴らしい...」
「佳子さま、メディアに物申す。物腰は柔らかいけど御立腹の様子」
といった声が見られる。
以前にも佳子さまは、メディア報道について言及している。
成人するにあたって、14年12月に行われた会見では、母である紀子さまについて、こう語っていた。
「週刊誌などでは様々な取り上げ方をされているようですが、
娘の私から見ると、非常に優しく前向きで明るい人だと感じることが多くございます」
加えて、ICU受験をめぐる報道が、合格以前から出ていたことについても、宮内庁発表ではないとしつつ、
「合格するかどうか分からない中でこのような報道があったことで様々な誤解があったと思いますし、
ICUの方々にもご迷惑をかけたのではないかと思い、申し訳なく思っております」
とコメントしていた。
https://www.j-cast.com/2019/03/22353336.html

佳子さま「情報の信頼性や発信の意図を考えることが大切」と言及も 引用不正確な記事が出回る
楊井人文 | 日本報道検証機構代表・FIJ事務局長・弁護士
3/27(水) 17:04
佳子さま(内親王殿下)が大学卒業にあたって記者団に寄せたコメントが、波紋を呼んでいる。
眞子さま(同)の結婚の儀式が延期になっている問題について
「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。
ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と述べた。
この発言にネット上で賛否両論があがっているようだ。
ネット上には、「佳子さま『結婚は個人の勝手』発言に、国民の“怒り”が爆発 
『秋篠宮家廃嫡論』も」という記事も出回っている。
掲載されたのは「論壇net」という運営者不詳のサイトである。(*)
しかし、佳子さまは「結婚は個人の勝手」などという発言はしていない。佳子さまのコメントを引用する。

「姉が結婚に関する儀式を延期していることについてですが、
私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。
ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています。」
出典:佳子さま 大学卒業にあたって(回答全文)(NHK NEWS WEB 2019/3/22)

これが「眞子さまは、結婚に関する儀式を延期されていますが、
家族としてどのように受け止めていらっしゃいますか」という記者団の質問に答えた部分だ。
この趣旨は「結婚は個人の勝手」と言えるだろうか。

「勝手」という佳子さまの使っていない言葉で印象操作も
「勝手」というのは「自分勝手」「勝手気儘(きまま)」という形で使われることが多いように、
どちらかというとネガティブな文脈で使われる言葉だ。
辞書的にも「他人のことはかまわないで、自分だけに都合がよいように振る舞うこと。
また、そのさま」(デジタル大辞泉)という意味だ。
佳子さまが発したかったメッセージは何であろうか。
少なくとも本人の意思や希望を尊重してほしい、という意味は読み取れる。
だが、周囲の意向は構わずに自分の意思を貫く、という意味での「勝手」な行動を
姉に勧めているとまで言えるだろうか。
百歩譲って、受け手がそう「解釈」するのは勝手だとしても、ただの「解釈」にすぎないものを、
実際の発言であるかのような括弧つきで伝え、報じるのはご法度である。
括弧は発言を忠実に引用する場合に用いるというルールに反するからだ。
もしそのようなルールが守られなければ、発言の引用なのか、書き手の解釈なのか、わからなくなる
(日本では、強調の意味で括弧を使うことも多いが、それは文脈でわかる。
ここで問題としているのは、発言引用という印象を与える括弧使用である)。
「結婚は個人の勝手」という見出しをみた第一印象は、その大半が否定的な反応になるのではないか
(もちろん、「結婚は個人の勝手」という価値観に賛同し、好印象をもつ人がいることも否定しないが)。
「勝手」というワードがそのような感情的反応を呼び起こすために仕掛けられており、印象操作の典型例とも言える。
この種の、読者の感情を刺激する文言が入った記事を目にしたときに、
まずすべきは「本当なのかどうか」と立ち止まって考えることだ。
佳子さまが本当に「結婚は個人の勝手」という趣旨の発言をしたのか。
筆者の主観的感想に基づいて、事実を捻じ曲げて伝えていないかどうかー。
本当に「秋篠宮家廃嫡論」が広がっているのか。いったい誰がどういう目的で書いたものなのか、
他にどんな記事を書いているのか。運営者は実名で書いて責任の所在を明記しているのかどうかー。(*)

主要メディアは率先して引用ルールの確立を
残念ながら、この種の粗雑な引用符の濫用は、低質なネットメディアに限らず、
伝統的な大手メディアにも広く蔓延している悪習と言える。
新聞やテレビにも、発言内容をメディア側が解釈して文言を改変して、
本人の発言であるかのように伝える手法はあとを絶たない。
「言い換えた方が読者のためにわかりやすくなるからだ」というのがメディア側の建前なのだが、
端的に読者の興味を引きつけたいという商業主義ないしセンセーショナリズムによるものが大きい。
引用時の修正は、趣旨を損なわない程度に一部省略するなどに留めるべきだろう。
特に新聞など大手メディアには「歴史の記録者」という役割があるのだから、
率先して、本人が使っていない言葉を引用符の中に勝手に入れるのはご法度だ、という
ニュース記事のルールを確立すべきではないか。

メディアだけでなく、情報の受け手(であると同時に拡散・発信の担い手)である人々も、
記事に対する接し方を考える必要がある。
佳子さまは、先ほどのコメントに続いて、メディアリテラシーの重要性を訴えていた。

「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、
情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。
今回の件を通して、情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています。」
出典:佳子さま 大学卒業にあたって(回答全文)(NHK NEWS WEB 2019/3/22)

メディアの記事やネット情報に脊髄反射的に反応し、拡散する人々が多い中、しっかりかみしめたい言葉である。
(*) このほかにも眞子さま結婚問題に関する記事を大量に出しており、
1月29日から本日までの約2ヶ月間で「特集『小室圭問題』」というカテゴリーに118件の記事も表示されている。
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanaihitofumi/20190327-00119831/