クワガタ会見


皇太子妃殿下のお誕生日に際し(平成10年)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h10hn.html


問5 最近,公務を離れてご興味を持って取り組んでおられること,
それから楽しみにしておられることがありましたら,教えてください。

皇太子妃殿下
楽しみにしていることはいろいろとございますが,以前にお話ししたこととも重複するかもしれませんが,一年に何回か自然の豊かな所を訪れる機会に恵まれました折には,そこで美しい景色を眺め,そして,きれいな空気を吸って,そしてまた,山歩きなどをしながら植物などについていろいろと教えていただくこと,それからまた,そういう空気のきれいな所では,夜には天体観測をしたりすることも大きな楽しみになっております。それから,日々の生活では,先ほどもお話しに出しましたが,犬たちとの散歩ですとか,いろいろな触れ合いを通じてたくさんの楽しみや喜びを見いだしております。

それと,今年の夏に,クワガタ,昆虫のクワガタですけれども,クワガタがここの御所の窓の外の所で弱っているのを見付けました。私自身,ここにクワガタがいるということ自体驚きだったんでございますけれども,皇太子殿下がお小さいころには,クワガタや,カブトムシもここにたくさんいたとかということで,殿下も大変久しぶりにご覧になられたということでしたけれども,そのクワガタが弱っておりましたので,保護いたしまして飼育いたしました。そして,その後,雌を加えて一緒に飼育してみましたところ,繁殖いたしまして,卵を産んで,今は幼虫を飼育しております。幼虫の飼育というのは取り掛かってみて分かったのですけれども,クワガタの場合,成虫になるまでは3年ぐらい掛かるということで,割と長い3年掛かりの仕事になるかしらと思っております。子供のころに親しんだ昆虫に,また触れることができて,そのことによって,いろいろな,例えば虫ですとか,そういった小さな命一つ一つが大変いとおしく思えてくるものでございまして,そのようなことから,現代の子供たちにもそういう体験をすることというのはとても大切なことなんではないかしらと感じております。

それから,一つ新しいことといたしましては,皇太子殿下や,それから,ご家族のほかの皆様とも音楽を何か,アンサンブルでも演奏をご一緒できたら楽しいかしらと思いまして,フルートを始めたということがございます。これは,上達するまでには長い道のりだと思いますけれども,少しずつ,楽しく,練習していかれたらと思っております。

また,ほかには,もちろん皇室の伝統でございます和歌,書道は,引き続き,楽しく学ばせていただいておりますけれども,たまに,殿下とご一緒に絵を描くこともございます。絵と申しましても,大体草花の写生なんでございますけれども,そうやって,写生をしてみますと,写真とはまた違いまして植物の細かいところをいろいろ見ることになって,新しい発見がたくさんございまして,世界が広がるような気がいたします。

このようにして,いろいろと新しいことを試してみますと,楽しい発見がございますので大変幸せなことと思っております。
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生まれてきてありがとう

愛子内親王殿下御誕生につき(平成14年)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h14-gotanjo.html

皇太子殿下
地球上に人類が誕生してからこの方,
絶えることもなく受け継がれているこの命の営みの流れの中に,
今私たちが入ったということ,そういうことに新たな感動を覚えました。


雅子妃
無事に出産できましたときには,ほっといたしますと同時に,
初めて私の胸元に連れてこられる生まれたての子供の姿を見て,
本当に生まれてきてありがとうという気持ちで一杯になりました。
今でも,その光景は,はっきりと目に焼き付いております。
生命の誕生,初めておなかの中に小さな生命が宿って,育まれて,
そして時が満ちると持てるだけの力を持って誕生してくる,
そして,外の世界での営みを始めるということは,
なんて神秘的で素晴らしいことなのかということを実感いたしました。続きを読む

秋篠宮様(当時礼宮様)22歳の時の文書回答

(昭和63年8月、イギリス留学出発に際して宮内記者会からの質問への回答)
正田富美子さんの葬儀に関連して


「よい思い出がいろいろありますが、今は控えたく思います。
ただ今回のことでひとつ言わせていただければ、故人の闘病、臨終、葬儀などを通して、
私は母が皇室の一員であるという自覚をいつも保ちつつ、
同時に正田家への感謝と懐かしさを、どんなに深く感じていたかを知りました。
『私はもう正田家の者ではなく、公人です』と言ったという一部の報道は、
母の皇族としての自覚と、正田家が皇室に対してとってきたけじめをよく表しているのですが、
母は決して自分を『公人云々』などと表現する人ではないし、
自分を育てた家庭や母校にいつも温かな気持ちを持っていますので、誤解があると残念です。」

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直接皇太子妃に言うことが良いかと思います

ヨーロッパ諸国ご訪問に際し(平成5年)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/gaikoku/gaikoku-h05-europe.html

関連質問
問1 今回のご訪問では今回の皇太子殿下のご成婚のおめでたい話がですね,
各国の元首の方々との話題にも上がると思うんですが,今回ご成婚終わりまして,
陛下と皇后様のお立場で新しくお妃になられた雅子様に対するですね,
ご感想といったら失礼ですけども,どのようなふうにお映りになっているか,
感じられたことを一言聞かせてください。

天皇陛下
ちょっと,聞こえなかったんですが。

記者
雅子妃殿下に対する,陛下と皇后様の感想といったら失礼ですけれども,
  一言ずつお聞かせ頂ければ。

天皇陛下
やはりそういうことは,直接皇太子妃に言うことが良いかと思います。


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私的に外国を訪問したことは一度もありません。

上皇上皇后両陛下 会見・おことば・文書等

人格否定発言 両陛下、秋篠宮殿下は…

この年(2004年)の天皇陛下のお誕生日に際しての文書
(高松宮妃薨去により会見なし)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h16e.html

(略)私としても初めて聞く内容で大変驚き,「動き」という重い言葉を伴った発言であったため,
国民への説明を求めましたが,その説明により,皇太子妃が公務と育児の両立だけではない,
様々な問題を抱えていたことが明らかにされました。
私も皇后も,相談を受ければいつでも力になりたいと思いつつ,
東宮職という独立した一つの職を持っている皇太子夫妻の独立性を重んじてきたことが,
これらの様々な問題に,気が付くことのできない要因を作っていたのだとすれば大変残念なことでした。
質問にある私の意思表示のもう1回は,皇太子の発言が,
私ども2人に向けられたものとして取り上げられた時でした。
事実に基づかない様々な言論に接するのは苦しいことでしたが,家族内のことがほとんどであり,
私ども2人への批判に関しては,一切の弁明をすることは,皇室として避けるべきと判断し,
その旨宮内庁に伝えました。皇太子の発言の内容については,その後,何回か皇太子からも話を聞いたのですが,
まだ私に十分に理解しきれぬところがあり,こうした段階での細かい言及は控えたいと思います。
2人の公務についても,5月の発言以来,様々に論じられてきました。
秋篠宮の「公務は受け身のもの」という発言と皇太子の「時代に即した新しい公務」とは,
必ずしも対極的なものとは思いません。
新たな公務も,そこに個人の希望や関心がなくては本当の意義を持ち得ないし,
また,同時に,与えられた公務を真摯(し)に果たしていく中から,新たに生まれてくる公務もあることを,
私どもは結婚後の長い年月の間に,経験してきたからです。
皇太子が希望する新しい公務がどのようなものであるか,まだわかりませんが,それを始めるに当たっては,
皇太子妃の体調も十分に考慮した上で,その継続性や従来の公務との関係もよく勘案していくよう願っています。
従来の公務を縮小する場合には,時期的な問題や要請した側への配慮を検討し,
無責任でない形で行わなければなりません。「時代に即した公務」が具体的にどのようなものを指すかを示し,
少なくともその方向性を指示して,周囲の協力を得ていくことが大切だと思います。
2人が今持つ希望を率直に伝えてくれることによって,それが実現に向かい,
2人の生活に安定と明るさがもたらされることを願っています。

皇后陛下お誕生日に際し(平成16年)
宮内記者会の質問に対する文書ご回答
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h16sk.html

問3
皇太子妃殿下は昨年末から長期の静養を続けられています。
また今年5月の皇太子殿下のご発言をきっかけに,
皇室をめぐってさまざまな報道や国民的議論がなされました。妃殿下のことや一連の経過,
この間の宮内庁の対応などについて,どのように受け止められましたでしょうか。

皇后陛下  
東宮妃の長期の静養については,妃自身が一番に辛く感じていることと思い,
これからも大切に見守り続けていかなければと考えています。家族の中に苦しんでいる人があることは,
家族全員の悲しみであり,私だけではなく,家族の皆が,東宮妃の回復を願い,助けになりたいと望んでいます。
宮内庁の人々にも心労をかけました。
庁内の人々,とりわけ東宮職の人々が,これからもどうか東宮妃の回復にむけ,
力となってくれることを望んでいます。宮内庁にも様々な課題があり,常に努力が求められますが,
昨今のように,ただひたすらに誹(そし)られるべき所では決してないと思っています。



秋篠宮殿下のお誕生日の会見
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/03/kaiken/kaiken-h16.html

問2 
殿下にお尋ねいたします。皇太子妃殿下が長期の静養を続けており,
5月の皇太子殿下の発言をきっかけに,皇室をめぐる様々な報道や論議がなされました。
皇位継承順序第二位にあるお立場として,弟として,一連のことをどのように受け止められましたか。
皇太子妃殿下について,皇太子殿下は「東宮御所での生活 の成り立ちに伴う様々な苦労があったと思います」
と述べられましたが,両殿下はご結婚後,そうした経験がおありだったでしょうか。

殿下  
皇太子妃殿下については,今,長期療養中ということですけれども,早い回復を私たち二人とも祈っております。
また,確か私は昨年の会見で皆さんから陛下をどのように支えていくかということを聞かれました。
それに対して私は,コミュニケーションの大切さということを申しました。
円滑な意思疎通が重要で あるということですね。それを受けて,皇太子殿下の2月の記者会見の時の,
皆さんから皇太子殿下への質問の中に,秋篠宮が陛下との円滑な意思疎通が大切だということを話していたけれども,
という内容の質問があったと記憶しております。それに対しては,コミュニケーションをよく図るということは
当然のことで あるという答えであったと思います。
そのことから考えますと先ほど質問がありました5月の発言について,
私も少なからず驚いたわけですけれども,陛下も非常に驚かれたと聞いております。私の感想としましては,
先ほどお話しましたようなことがあるのでしたら,少なくとも記者会見という場所において発言する前に,
せめて陛下とその内容について話をして,その上での話であるべきではなかったかと思っております。
そこのところは私としては残念に思います。

もう一つありましたね。東宮御所での生活の成り立ちに伴う苦労ですね,
これは私はどういう意味なのか理解できないところがありまして,
前に皇太子殿下本人 に尋ねたことがありました。東宮御所の成り立ちに伴う様々な苦労とは,
皇太子妃になって,つまり皇室に嫁ぐとふだんの生活においていろいろな人がその周り で働いている,
近くで生活している空間においてもいろいろな人が周りにいる,そういう人たちに対する気配りというか,
配慮ということであったり,なかなか 容易に外出することが難しい,そういうことだそうであります。
そういうことを前提として私たちにそのような苦労があったかというと,
主に私というよりも家 内に関係するのかなと思います。確かに東宮御所という大きい組織に比べれば,
私の所はかなり周りにいる人たちの数も少ないので比べるというのは非常に無理 があると思いますけれど,
それを踏まえた上でどうでしょうね。(妃殿下に尋ねられて)

妃殿下  
結婚してからの生活は,新しく出会う務めや初めて経験する慣習などが多くございました。
どのように務めを果たしたらよいか,至らない点をどのように改め たらよいかなど,
不安や戸惑いなどもございましたが,その都度人々に支えられ,
試行錯誤をしながら経験を積み,一つ一つを務めてまいりました。
両陛下は私たちの考えていることや感じていることを静かにお聞きくださり,
私たちの務めや娘たちの成長を温かく見守ってくださいましたことに大変ありがたく思っております。
また,宮様が私の考えや気持ち,おかれている状況を的確にとらえて導いてくださったことは
生活する上で大きな支えとなりました。

問3  
殿下にお尋ねいたします。昨年の殿下お誕生日会見の後,湯浅宮内庁長官は,
秋篠宮さまの3人目のお子さまについて「天皇皇后両陛下のお孫さんはお三方ということですから,
これからの皇室の繁栄を考えた場合には,私は3人目のご出産を強く希望したい」と言及しました。
その後,発言は議論も呼びましたが,殿 下ご自身は,発言をどのように受け止め,
その内容についてどのようなお考えをお持ちでしょうか。

殿下
昨年,湯浅長官が3人目の子供を強く希望したいということを発言いたしました。
その会見後しばらくして長官が私の所に来ました。それについての説明をしに来たわけなんですけれども,
その話を聞き,またその時の記録を見ますと,私が昨年の記者会見で3人目の子供について聞かれ,
一昨年の会見でそれについてはよく相談しながらと答え,
昨年はその前の年の状況と変わらないと答えたということがあって,
それを受けての記者から長官へその気持ち,つまり秋篠宮の気持ちに変わりはないかという質問だったと
私は解釈しております。
そのことに対して,長官が皇室の繁栄とそれから,これは意外と報道されているところでは抜けているというか,
知られていないように思うのですけれども,秋 篠宮一家の繁栄を考えた上で3人目を強く希望したい,
ということを話しております。宮内庁長官の自分の立場としてということですね。
そのような質問があれば宮内庁長官という立場として,それについて話をするのであれば
そのように言わざるを得ないのではないかと,私はそのように感じております。

関連質問2  
2番目の質問で,皇太子様のご発言に関連してですね,そのご発言のプロセスについて残念だというふうな
おっしゃり方を殿下はされたわけなんですが,実 際,皇太子様にとって人生の最も大事なパートナーが
現に長い療養生活をされているというようなことに対して,
殿下はどのような思いを致されているかということが一つと,それから,皇太子様ご自身がですね,
今後宮内庁と共に公務の在り方,つまり時代とともに公務が変わってくるということを考えなが
ら今後の公務の在り方っていうことを考えていきたいというようなことをおっしゃっていらっしゃる,
そうすると東宮妃殿下のご病状の回復のために皇室全体としてどういうような方向性が望ましいのか,また,
東宮妃殿下が回復するために必要な要件と申しますかね,そういったものをもしお考えございましたら
お聞かせいただければと思っているのですが。

殿下  
それはやはり,例えば私がですね,同じようなことであれば,私がということじゃなくて,
だれでもそうだと思うんですけどもね,大変心配な状況だと私は思います。

殿下  
(略)公務とはどういうものかと言うことも,なかなか難しいことだと思います。
私たち皇族は,公的ないろいろな仕事をしていくのは当然なことであると思うのですけれども,
あくまでも私個人としては,自分のための公務は作らない。
つまり自分がしたいことはいろいろあるわけですけれども,それが公務かどうかはまた別ですね。
私は公務というものはかなり受け身的なものではないかなと。
こういう行事があるから出席してほしいという依頼を受けて,
それでこちらもそれが非常に意義のあることであればそれを受けてその務めをする。
私自身はそう いうふうに考えて今までずっと来ています。それでよろしいですか。

全文
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/03/kaiken/kaiken-h16.html

他の年
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/03/kaiken/kaiken03.html



「建設的考え」宮内庁次長 秋篠宮さま発言に
宮内庁の羽毛田信吾次長は6日の定例記者会見で、秋篠宮さまが5月の皇太子さま発言を
「残念」とされたことについて「天皇陛下を支える皇族としてコミュニケーションの重要性を
お話しになった。建設的な考えを述べられたと思う」と語った。
皇太子さまは5月「(雅子さまの)人格を否定する動きがあった」と発言。
秋篠宮さまは11月30日の誕生日前記者会見で「(皇太子さまが)陛下と話した上での
話であるべきではなかったか」「円滑な意思疎通が重要」などと話した。
羽毛田次長は「(皇太子さまへの)批判とか(兄弟の)確執とかでとらえられたくない」とした。
英紙タイムズ紙(電子版)が「皇族の異例の確執が表面化」と報じたことに
「センセーショナルな報道で悪意を感じる」と不快感を示した。(共同通信)12月6日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041206-00000125-kyodo-soci



平成皇室論
橋本明 朝日新聞出版2009年7月

十月二十日は美智子皇后の古希の誕生日に当たった。
宮内庁は雅子妃の体調について把握できず、
妃殿下が一連の行事に出席できるのかどうか予測できる側近はいなかった。
内閣総理大臣ら要人を迎えての公式行事に雅子妃は欠席。内輪の食事会に辛うじて出席なさった。
十一月、東宮家は五日から栃木県の御料牧場で静養し、両陛下は六日から中越地震の被災地をご訪問。
被災者を手厚く見舞われた。羊や馬とたわむれ、芋掘りやサイクリングを楽しむ皇太子ご一家と、
膝をかがめ被災者の目に瞳をあわせて激励する両陛下の姿を、国民はほぼ同時に目にすることになった。

文仁親王はの誕生日会見でこう述べた。
「五月の(皇太子の)発言について、私も少なからず驚いたわけですけれども、
陛下も非常に驚かれたと聞いております。
私の感想としましては、先ほどお話しましたようなことがあるのでしたら、
少なくとも記者会見という場所において発言する前に、せめて陛下とその内容について話をして、
その上での話であるべきではなかったかと思っております。そこのところは私としては残念に思います」
雅子妃が適応に苦しんでいるという東宮御所での生活には次のように慮りもした。
「これは私はどういう意味なのか理解できないところがありまして、
前に皇太子殿下本人に尋ねたことがありました。東宮御所の成り立ちに伴う様々な苦労とは、
皇太子妃になって、つまり皇室に嫁ぐとふだんの生活においていろいろな人がその周りで働いている。
近くで生活している空間においてもいろいろな人が周りにいる、
そういう人たち対する気配りとか、配慮ということであったり、なかなか容易に外出することが難しい、
そういうことだそうであります。そういうことを前提として私たちにそのような苦労があったかというと、
主に私というよりも家内に関係するのかなと思います。確かに東宮御所という大きい組織に比べれば、
私の所はかなり周りにいる人たちの数も少ないので比べるというのは非常に無理があると思いますけれど、
それを踏まえた上でどうでしょうね」
その言葉の途中、紀子妃は、
「あちらとは規模が…」
と語尾を濁し、東宮妃への配慮をみせた。そのうえで文仁親王は皇太子が「見直し」を求めた公務について、
こんな言葉を残している。
「私たち皇族は、公的ないろいろな仕事をしていくことは当然なことであると思うのですけれども(中略)
それが公務かどうかはまた別ですね。私は公務というものはかなり受け身的なものではないかなと」

これに対し、陛下は十二月二十三日の天皇誕生日の文書回答でも真意を明らかにされず、
「公務を巡る皇太子と弟秋篠宮の発言は対極にあるものではない」とするにとどまった。

(紀宮清子内親王)は平成十七(2005)年四月十八日の誕生日会見では皇室について深い思いを吐露された。
その中から、印象に残る言葉を拾ってみる。
「雅子妃のご静養が長期に及んでいることを深く案じている」
「両陛下のご健康も守られることを願わざるを得ない」
「温かい家庭の中で、純粋に《子供》としてすごすことができたことは、前の時代からは想像もつかないほど
幸せなことだった。三十六年間両陛下のお側でそのお姿を拝見しながら育つことができたことが、
私にとって最も大きいことです」
「両陛下は皇族としての在り方を言い聞かせたり諭したりして教えることはなさらずに、
自然に皇族であることの意味を私に教えたように思う」
「どの公務も、さまざまな世界に触れ、そこに関わる人々の努力や願いを知る機会を得て喜びと学びの時であった」
「皇后さまの人に対する根本的な信頼感と、他者を理解しようと思うお心。口にはされないが、
いまだに癒されない痛みも持っておられると感じる。誰もが弱い自分というものを恥ずかしく思いながら、
それでも絶望しないで生きている。そうした姿を互いに認め合い、懐かしみあい、
励ましあっていくことができれば…と話されたお言葉がよく心に浮かぶ」
とくに側近く母を見つめ、綴った次の一文は胸をえぐる。
「東宮両殿下のご相談に一生懸命耳を傾けられ、新しい世代の行く末を見守り支えようとしてこられた
両陛下に対して、いわれのない批判がなされ、海外における皇室観にまで影響を与えたことについて悲しく思う」


人格否定発言
人格否定発言 雑誌記事等

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人格否定発言

2004年5月10日皇太子会見 デンマーク国,ポルトガル国及びスペイン国訪問
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/gaikoku/gaikoku-h16az-europe.html

皇太子 
今回の訪問が、それぞれの国とわが国との友好親善関係の増進に役立つことを願っています。
また、今回は、雅子が同行できないのが残念ですが、
雅子と二人で将来、外国訪問ができることを、心から願っております。

記者 
殿下おひとかたでご訪問されることに至った経緯、結果についての、殿下、妃殿下のお気持ちをお聞かせください。

皇太子 
今回の外国訪問については、私も雅子も、ぜひ二人で各国を訪問できれば、と考えておりましたけれども、
雅子の健康の回復が十分ではなく、お医者様とも相談して、私が単独で行くこととなりました。
雅子には、各国からのご招待に対し、深く感謝し、体調の回復に努めてきたにもかかわらず、
結局、ご招待をお受けすることができなかったことを、心底残念に 思っています。
ことに雅子には、外交官として、の仕事を断念して皇室に入り、国際親善を、
皇族として、大変な、この重要な役目と思いながらも、外国訪問をなかなか許されなかったことに、
大変苦悩しておりました。今回は、体調が不十…十分ではなく、皇太子…妃として、
ご結婚式に出席できる貴重な機会を失ってしまうことを、本人も大変、残念がっております。
私も本当に残念で、出発にあたって、後ろ髪を引かれる思いです。
私たちには、ヨーロッパの王室の方々から、いつも温かく接していただいており、
フェリペ… あ、フレデリック、フェリペ両皇太子殿下とは、限られた機会の中ではありますけれども、
楽しい思い出が多くあるため、今回のことは、とても残念に思っているようです。
雅子の長野県での静養は…滞在は、幸い多くの方々のご協力を得て、静かな中で過ごすことができました。
この場をお借りして、協力してくださった皆さんに、雅子と共に、心からお礼を申しあげます。
長野県…あ、雅子からも皆さんにくれぐれもよろしくと申しておりました。
長野県での滞在は、とても有益なものであったとは思いますが、
まだ、雅子には、依然として、体調に波がある状態です。
誕生日の会見の折にもお話ししましたが、雅子には、この十年、
自分を一生懸命皇室の環境に適応させようと思いつつ、努力してきましたが、
私が見るところ、そのことで、疲れきってしまっているように見えます。
それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です
最近は公務を休ませていただき、以前、公務と育児を両立させようとして苦労していたころには、
子供にしてあげられなかったようなことを、最近はしてあげることに、励みを…そういったことを励みに、日々を過ごしております。




5月17日
両陛下が側近に−皇太子さま発言に驚き
宮内庁は皇太子さまが「(同妃雅子さまの)キャリアや人格を否定するような動きがあった」と
述べられたことについて、天皇、皇后両陛下は
「社会的影響の大きい発言であり、改めて(皇太子)殿下から、
その具体的内容が説明されなければ、国民も心配しているだろう」との気持ちを側近に伝えた。
宮内庁の羽毛田信吾次長が17日の記者会見で明らかにした。
皇太子さまの発言に、両陛下は驚いていたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040517-00000155-jij-soci


5月27日
「ご夫妻の公務見直す」 宮内庁長官、面会はまだ
宮内庁の湯浅利夫長官は27日の定例記者会見で、皇太子ご夫妻について
「ご意向に沿って公務の見直しを進めるよう努力する。お2人の考えをいろいろと聞くため、
宮内庁の参与らとご夫妻が懇談する場も積極的に設けたい」と述べた。  
「人格否定」の発言をめぐり「真意をうかがいたい」と面会を申し入れ、
皇太子さまも会う意向を示しているが「具体的な日時についてはまだ連絡がない」としている。  
2人の歴代長官とともに13日夜、皇居・御所を訪ねた際、天皇、皇后両陛下からは
「新しい公務を考えてほしい。力になってやるように」と言われたという。
湯浅長官は「まずは妃殿下の体調回復が最優先。回復された後、具体的に
どんなお仕事をやりたいと考えているのか、きちんと聞く必要がある」とした。  
現在の宮内庁参与は元長官の藤森昭一・日赤社長ら4人で、皇室の重要事項について天皇陛下に助言する。
2004/05/27 08:44 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200405/CN2004052701002459.html


5月28日
湯浅長官は皇太子さまから直接、発言の「真意」を聞き、
国民に説明する考えだが、面会はまだ実現していない。
同長官は「皇太子さまも、いろいろと考えなくてはいけない問題もあろうかと思う」と述べ、
機会を待つ姿勢を示した。
宮内庁の林田大夫は28日の定例記者会見で、皇太子ご夫妻のご公務の見直しについて
「既に検討を始めている」と語った。
皇太子さまはこれまでの記者会見で再三、
「時代に合った公務に」「雅子の経験を生かした形でかかわっていけるものを」などと述べられている。
林田大夫は「参与の知恵もお借りして、いいものになるよう努力したい」とし、
湯浅利夫長官が示したご夫妻が宮内庁参与と話し合われる場を設けるとの考えを支持した。
また、皇太子さまの「人格否定」発言をめぐり、
湯浅長官が、面会を申し入れながら実現していないことについては
「時差のある長旅(訪欧)から戻り、お疲れになっているので」と話し、
体調を見ながら近日中に会われることを明らかにした。
林田氏によると、発言の波紋が大きく広がったことに、ご夫妻は深く心を痛めているという。(産経新聞)


「真意」文書で来週説明 皇太子さま自身が決断
宮内庁の林田英樹東宮大夫は4日の定例記者会見で、「雅子のキャリアや人格を否定する動きがあった」
とした発言の真意を、皇太子さま自身が文書につづり公表される方針であることを明らかにした。
「来週の早いうちにお示しになるだろう」としている。  
林田氏によると、発言の波紋が大きく広がったことに、ご夫妻は深く心を痛めているという。  
「真意をうかがい、その内容を公表したい」との意向を示しながら、
皇太子さまと面会できないでいた湯浅利夫宮内庁長官が、
今週になって「やはり再度の記者会見を開かれてはどうか」と林田氏を通じ提案。
対応を検討する中で、皇太子さまが「言葉を尽くして国民に説明したい」と文書公表を決断した。  
林田氏は「十分に意を尽くせるように、お考え中だ」と話し、
皇太子さまが既に文書の作成を始めていることも明らかにした。  
宮内庁は5月24日に皇太子さまが欧州訪問から帰国した直後から、
「殿下の再会見や文書を出すようなことは考えていない。湯浅長官が真意を聞き、
その内容を長官が発表する」(羽毛田信吾次長)としていた。
2004/06/04 09:36:56 【共同通信】
人格否定発言の真意

愛子さまの命名について

天皇陛下会見
一部抜粋 宮内庁HPより
平成13年

【記者】
内親王ご誕生に関連してですが,敬宮愛子様のご命名について,
陛下は,選ばれた漢字と読み方についてどのような感想を持たれているかということと,
今回,皇太子ご夫妻が実質的にお決めになったというふうにお伺いしていますが,
陛下がご自分のお子様を命名されたときのことも踏まえながら,
今回,どのようなお考えで,ご夫妻に委ねられたのかということを併せてお願いします。

【天皇陛下】
皇太子夫妻が一所懸命に考え,また,勘申者の意見も聞きながら考えたことで,
名前というものは,やはり両親が最も深くかかわることが望ましいと思っております。
ですから,そのような過程が一番良いのではないかと考えて,そのようにしました。
私どもの場合においても,内々相談はありまして,昭和天皇もそのような形でお決めになっています。
それでよろしいでしょうか。


【記者】
お名前の漢字と読み方について陛下のご感想は。

【天皇陛下】
それはさっき言ったように,皇太子夫妻がこれが非常に良いと考えていたと,一所懸命考えたこと,
これはやはり良い名前であると考えるべきなのではないかと,こう思っているわけです。
例えば,秋篠宮の時も相談を受けましたけれども,やはり今考えてみると,
良い名前が付いたのではないかと,こう思っています。
名前というのは,段々使っていくうちに,親しみを持ってくるのではないでしょうか。

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お具合がお悪くなられてからも,お目にかかってもいつもの通りお優しく接してくださいました。

ご婚姻に関する皇室会議終了後の記者会見から1年を経ったことにあたり(平成6年)
皇太子同妃両殿下の記者会見
会見目的:ご婚姻に関する皇室会議終了後の記者会見から1年を経ったことにあたり
会見年月日:平成6年2月9日
会見場所:東宮仮御所
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h06-goseikon01.html

<関連質問>
問2 雅子様の方は殿下のことはやはり,まだ「殿下」でいらっしゃいますか,呼び方は。
皇太子妃殿下
呼び方でございますか。それはその時によって色々ございますけれども。
皇太子殿下
私もその時に応じて色々ございますので。

問3 ご結婚されてから,感銘を受けた本とか,例えば映画とか,音楽会とか,
ひとつだけ挙げるのはなかなか難しいかもしれないんですけれども,
あえて一つ挙げるとすると,どういうようなものがありますか。

皇太子殿下
そうですね,結婚してから正直に言いまして,演奏会あるいは映画それから本を読むにしても
余り回数行っているという訳ではありませんので,ただあえて申し上げると,その時見たもの,
あるいは聞いたコンサート,それから読んだ本,それぞれにやはり非常に感銘を受けるものがあったと思います。
特にどれというのはなかなか難しいと思います。
皇太子妃殿下
そうでございますね,演奏会とおっしゃると私はなかなか運がついていないのか,
オペラに行く予定なんかいつも何か不都合が生じてしまって聞けなかったりしてますが,
そうでございますね,いくつか思い出されるようなものはございまして,
また,殿下も音楽について大変詳しくていらっしゃいますので,あとでいろいろお話をしたりとか,
そういったことは大変楽しくさせていただいております。

問5 妃殿下にお伺いしたいのですが,皇室に入られてから一番苦労されたことはどんなことでしょうか。
皇太子妃殿下
難しゅうございますね。多分やはりこれまでの自分の人生の中でなかったような場面というのが色々ございまして,
といいますのは,例えば,常に人に,大勢の人に見ていられるというような状況は
今まで経験したことはございませんでしたので,そういったことで少し最初のうち驚きを感じたりいたしました。

問8 雅子様に,男女平等の世の中というか,憲法でもそうなってますけれども,
皇室典範では天皇というのは男子でなければ継げないというふうになってますけれども,
先ほどからいろいろ二世の話も出てるんで,将来の話として,
そういうこの規定についてはどのようにお考えですか。

皇太子妃殿下
特に,私からコメント差し控えさせていただきたいと思います。

問9 妃殿下にお伺いいたしますが,ご懐妊の期待というのはかなり高まっていると思うのでございますが,
逆にご本人としてそれに対してプレッシャーみたいなものはお感じになることはございますでしょうか。

皇太子妃殿下
どうでしょう。特にそういうこともございませんけれども,物事はなるようになるのではないかという感じです。

記者
殿下はいかがでございますか。

皇太子殿下
いやこれは,これはあとはコウノトリに聞かなければわかりませんですね。

問10 プライベートな取材ですけども,殿下が妃殿下にお諫め申し上げたりですね,
あるいは妃殿下が殿下にご意見を申し上げたり,俗にいう夫婦喧嘩ですけれど,そういうものは。

皇太子殿下
そうですね…。あまりそういうことは,特にありませんけれども。

記者
妃殿下は。

皇太子妃殿下
ウフフ。そうですね…。

問11 昨年,皇后陛下が体調を崩されて,
現在まだ完全には直ってらっしゃらないというふうに伺っているのですが,
皇后陛下のご病気について,その後,どのように接していらっしゃったのか,
その辺を両殿下からお伺いしたいのですが。

皇太子殿下
昨年のご病気以来,私も折に触れて皇后陛下に二人揃ってお会いする機会が何回かございましたけれども,
私としましても,本当に一日も早く全快されることを心からお祈りしております。
皇太子妃殿下
そうでございますね。お具合がお悪くなられてからも,
お目にかかってもいつもの通りお優しく接してくださいました。

問12 民間からのお妃ということでやはり皇后様も同じ道を歩まれたのですが,
雅子様には何か直接アドバイスなどは具体的になさっていらっしゃるのでしょうか。

皇太子妃殿下
そういった意味での,具体的なアドバイスということではなく,宮中の儀式ですとか,行事ですとか,
私が初めて臨むものについて,お教えくださったり,
あとは折に触れて,色々ご相談申し上げるようにしております。

問13 先ほど殿下が外国の地域との友好親善をというお話だったんですが,
お二人で例えばこんなところをご訪問してみたいというお話をされたりですとか,
それから延び延びになっております湾岸について何かお話されたりということはあるのでしょうか。

皇太子殿下
これについては,私たちの旅行の場合,特に政府と相談しながら決めることでありますので,
そちらの意向を受けて訪問することになる訳ですけれども,
湾岸の地域も言ってみれば延び延びになっておりますので,
近い将来行くことが実現したら,とは思っています。
それ以外の地域にも,それはもちろん政府と相談しながら,行く場所を考えたいというふうに思っております。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h06-goseikon01.html


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婚約会見

婚約会見の一部(1993/1/19)

雅子さん 
私はやはり、最初にお目にかかったときは、たいへん緊張しておりまして、
あの、緊張してご挨拶申し上げたのですが、その後は、何か意外なほどにお話が合ったといいますか、
お話がはずんだのを覚えております。そのとき私が受けました印象は、
とても気さくで、かつすごく配慮のある方だということでございました。
5年ぶりに去年の夏、お目にかかった時は、やはり楽しくお話することができました。
ただ、その時点では、殿下のお気持ちというものをうかがっておりましたので、
正直なところ複雑な心境でもございました。私が殿下のどういうところに魅かれたかということを申し上げますと、
ご自身がたいへんお苦しいときでも、ほかの人の苦しみについてまず先に考えられるような、
そういうたいへん思いやりの深い方でいらっしゃるということ、
それにたいへん忍耐強くていらっしゃるといいますか、根気強くいらっしゃるといいますか、
こう言ってはちょっと失礼かもしれませんが、とても人間のできた方でいらっしゃるということに、
本当に敬服いたしました。あとは、ご趣味とか、ご交際とかたいへん広くていらっしゃって、
心の豊かな方でいらっしゃるということでございます。


雅子さん 
はい、これまで6年近く勤めておりました外務省を去ることに、寂しさを感じないと申しましたら、
それは、嘘になると思います。外務省ではたいへんやりがいのある仕事をさせていただいておりましたし、
たいへん学ぶべきところの多い、尊敬すべき先輩や同僚にも恵まれて、とても充実した勤務でございました。
でも、昨年の秋、私は本当にいろいろ考えた結果、いま、私の果たすべき役割というは、
殿下からのお申し出をお受けして、皇室という新しい道で、自分を役立てることなのではないかと、
そのように考え、決心したわけですから、今は悔いというようなものはございません。
その考えている過程で、殿下からは私の心を打つような言葉をいくつかいただきました。
そのひとつは、これは(平成4年)11月の後半だったと思いますけれども、
「皇室に入られるということには、いろいろな不安や心配がおありでしょうけれども、
雅子さんのことは僕が一生、全力でお守りしますから」というふうにおっしゃって(?)くださいました。
そしてさらには、12月の初めだったと思いますが、私がまだ……私に対して
「どうぞ十分にお考えになって下さい」とおっしゃられて、
ご自身も「たいへん悩んだ時期がありました」とおっしゃられたので、
私が「何をお悩みになられたのですか」と伺いましたら、
ご自身としては「僕としては雅子さんに皇室にぜひとも来ていただきたいというふうにずっと思っているけれども、
本当に雅子さんのことを幸せにしてさし上げられるのだろうか、ということを悩みました」と言われました。
そのような殿下の真摯(しんし)な、たいへん誠実なお言葉をいただいて、そういうお気持ちを私としてたいへん幸せに思うことができましたので、「私でできることでしたら、殿下のことを幸せにしてさしあげたい」
というふうに思った次第でございます。その間、両陛下からのお言葉ということでございますけれども、
殿下からは、私がもしお受けすることになったら、
両陛下も「温かくお迎えする」とおっしゃってくださっているということで、
私にとって大きな励みではございましたが、
一部で言われているように、その直接、皇后さまから私にお気持ちをお話になられたとか、
そのようなことはございませんでした。


皇太子 
その点に関してちょっと私からも申し上げたいと思うのですけれども、
私の場合も両陛下に、特に陛下には折りにふれて、いろいろご相談してまいりましたけれども、
皇后陛下のほうは、もう、この結婚問題が始まったころから、
もう、この件に関してはすべて当事者である私と、それから関係者にすべて任せておられまして、
それで、ご自身としては、皇太子妃という立場を了承して、
そしてこちらへ来てくださる方々にお心をくだいておられたわけです。
ですから、私が結論に達する前に、皇后陛下のほうが、特定な人にたいしてそれを否定したり、
それから支持されたりということは一切ありませんでした。
それは今回の雅子さんの場合も全く同じなわけです。
皇后陛下としては、あくまで私が選んだ人を心から受け入れるという気持ちを終始貫いてくださいました。
今回の結婚に至ることを振り返ってみましても、両陛下がこの件をすべてこの私に任せて、
そして、信頼してくださって、そしてご自身は温かく私たちを見守って、
そして、長い年月をともに耐えてくださったということで、
私はそのことにたいして、心から感謝をしたいと思っております。


質問 
雅子さんがお妃候補と騒がれたあとご交際が中断されたことがありました。
また、宮内庁は一度雅子さんを断念したと聞いておりますが、
皇太子さまのお気持ちはどうだったのでしょうか。

皇太子 
あの、この件に関しまして、チッソの問題もあって宮内庁のほうでも慎重論が出ておりまして、
ま、一時はま、中断することも止むを得ずある、止むを得ない状況ということになってしまいました。
また、その間、こちらのほうも外交官としての研修中でもあり
外交官としてのこの仕事を続けたいという意向もありましたし、
またあのいろいろとマスコミの取材攻勢等もありまして、
なかなかお互いに静かな環境のもとでもってゆっくり話し合うと言う機会がとれなかったように思います。
私としてはその間、常にこの(雅子さんの方を向いて頷く)雅子さんのことが念頭にありまして、
「雅子さんでは」ということを何回となく宮内庁の方に申し入れを致しました。
ただ、そうはいっても私としても私自身の気持ちというものも大切にしたいと思いますけれども、
周囲の意見、周囲の考え、これもまた大切にしたいと思っておりましたので、
昨年、周囲の意見が雅子さんでいいというふうに固まったときには大変嬉しいものがございました。

質問
かつて皇后さまが嫁がれた時、慣れない皇室の生活などで苦労されたと聞きますが、
仮に雅子さんにそういうことがあった場合、皇太子さまはどうやって雅子さんを支えるおつもりでしょうか?

皇太子
あの、実は、この件に関しましては、皇后陛下の方からは
一切そのような事に関するお話を伺っておりません。私が拝見していましても、いつもとても、
あの、明るく、楽しい、皇后さま、とても楽しい方でいらっしゃいますので、
ちょっと私にはそのようなことがあったと言われても、ちょっとピンとこないところがあるわけなんです。
ただ、あの、以前にこの件に関して、皇后さまに伺った時に私はいつも自分の足りない点を、
まわりの人々に許していただいてここまで来たのよ、ということを言われたことがございます。
その言葉がいまでも非常に印象深く残っております。
まあ、両陛下の歩まれたすでにこう、三十数年という歴史がありますので、
これから先、雅子さんが、大変な、というか非常に大きな苦労をされるということはないと思いますけれども、
なにぶんにも皇太子妃という、非常に責任のある、重大な立場になるわけですから、
苦労があった場合には、私がそばにいて全力でもって守って、そして助けていきたいと思っております。


==============

雅子さんの釣り書(成婚時雑誌)
健康状態 異常ありません
身長164p、体重51s
好物 ミルクティー、果物、サラダ、帆立て貝
得意料理 鶏のポルト酒風味、ラザニア、ふろふき大根、ヨーグルト・ムース
座右の銘 「実るほど頭の下がる稲穂かな」
     「徳においては純真に、義務においては堅実に」(雙葉学園の校訓)
尊敬する人 皇太子殿下、何人かの外務省の先輩および親しい友人、祖父母、両親
感動したこと 皇太子殿下の思いやりの深さ。
私に対する真摯なお気持ちを知ったこと。
友人、妹たちや職場の上司らによる私への心遣い
性格 おおらかだが、恥ずかしがり屋。慎重で優柔不断なところもあります。
社会的活動 心身障害児の運動指導(ハーバード大学時代にボランティア)
職業選択の理由
私の生い立ち、経験を生かし、
日本および国際社会に貢献できるような仕事をしたいと考えたためです。
仕事以外の興味関心 貧困、飢餓等の問題。エイズ。環境問題。
一般に、恵まれない人々、社会の中で弱い立場にある人々のために
何ができるのか考えていきたいと思います

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

諸君 1993年12月号 
何が「皇室の危機」のなのか 村松 剛
御婚儀に先立つ記者会見の席での小和田雅子さん(当時まだ妃ではなかった)の
ことばづかいに唖然とした直後だったために
<中略>
「私でできることでしたら殿下のことを幸せにしてさしあげたいというふうに思った次第でした。」
のちの皇太子妃が記者の質問にこたえて口にしたこのことばは、欧米系の言語に訳せば
何の抵抗もなく適用するにしても、日本語ではたいへん傲慢にきこえる。
こういう場合には日本語では、
「不束な私ではございますが、お気に召していただけるのであれば微力をつくしたいと
存じます」とでもいうものである。
いまの若い人たちはそんないい方は知らないといわれるかも知れないけれど、
無教養な若者と未来の皇后とを一緒にしてもらっても困る。
十歳代を海外ですごしたいわゆる帰国子女には、欧米風のしたがって自己主張の過度に強い
ことばしかしゃべれなくなっている男女が多い。
そういう学生に私自身、大学でいくども出会って来た。
なかにはそのためにほかの学生との協調が困難となり、留学さきにもどってしまった例さえある。
だから皇太子妃には、小堀氏のいうように敷島の道にぜひいそしんでいただきたい。
十歳代の空白をとりもどすことは、決して容易ではない。
同じ記者会見の席で皇太子殿下が、「(皇太子妃に)苦労があった場合には私がそばにいて、
全力でもって守って、そして助けてあげたいと思っております」といわれたことにも、
聡明な皇子と仄聞して期待していただけに、率直にいって失望の念を禁じ得なかった。
どんなにそれが若い女の子の気持ちを痺れさせようと、日継ぎの皇子にふさわしいおことばではないだろう。
すでにたびたび指摘されて来たことだが、重大と思うので重複をかえりみずにしるしておく。
天皇に守って戴きたいのはその家族などではなく、昭和天皇がそうされたように国民である。
それがまた、皇室衰微の時代にも生きていた日本の帝王学だった。
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